「ありがたく頂戴いたします」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「ありがたく頂戴いたします」とは?
「ありがたく頂戴いたします」とは?
「ありがたく」は通常仮名表記しますが、「有難く」と漢字表記することも可能です。
この漢字が示す通り、本来は「有り」と「難い」が組み合わせされた言葉です。
これは、さらに言いかえれば「起こりにくい」のようなニュアンスがあると言えます。
そのような稀有な状況に対して、感謝を示す気持ちが、この言葉の根底にあるのです。
なおここでは、「頂戴いたします」がセットで使用されています。
「頂戴」は、「頂く」と「戴く」が組み合わされた言葉で、どちらも「もらう」を意味する謙譲語です。
さらに、「いたします」も、「します」を意味する謙譲語になったいます。
これらのことから、「ありがたく頂戴いたします」は、「ありがたくもらう」を謙譲語と丁寧語で言いかえた言葉であると分かるのです。
「ありがたく頂戴いたします」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
「ありがたく頂戴いたします」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
しれでは、「ありがたく頂戴いたします」をビジネスで使用する場合には、どんな使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが上司から野球の観戦チケットをもらいました。
そのチケットは、得意先が上司にくれた優待券でした。
そして上司は、あなたが大の野球ファンであることを知っていて、このチケットを譲ってくれたのでした。
そのためあなたは、遠慮せずにそのチケットをもらうことにしました。
このような場合は、「それでは、ありがたく頂戴いたします」と述べるとよいでしょう。
これにより、感謝の気持ちを表明しながら、チケットを受け取れるのです。
この言葉を使用するときの注意点は、「頂戴いたします」のくどさにあります。
「頂戴します」や「いただきます」でも十分なのです。
謙譲表現が二重に使用されるのが「頂戴いたします」という言葉ですので、使用する際は注意しましょう。
「ありがたく頂戴いたします」を使った例文
「ありがたく頂戴いたします」を使った例文
「ありがたく頂戴いたします」を使って例文を挙げてみます。
例文のように、単独で使用してもよいですし、一言加えてアレンジしてみてもよいでしょう。
・『ありがたく頂戴いたします』
・『それでは、ありがたく頂戴いたします』
・『そういう事でしたら、ありがたく頂戴いたします』
「ありがたく頂戴いたします」の類語や敬語での言いかえ
「ありがたく頂戴いたします」の類語や敬語での言いかえ
「ありがたく頂戴いたします」の類語や敬語を解説していきます。
「ありがたく頂戴いたします」の類似表現
「ありがたく頂戴いたします」の類似表現
「ありがたく頂戴いたします」の類似表現には、「遠慮なく頂戴いたします」があります。
「ありがたく」と「遠慮なく」では意味が違いますが、同じような場面で使用される言葉だと言えます。
「ありがたく頂戴いたします」の敬語表現
「ありがたく頂戴いたします」の敬語表現
「ありがたく頂戴いたします」を別な方法で敬語表現するとどうでしょう。
たとえば「ありがたくいただきます」に言いかえできます。
まとめ
まとめ
このように「ありがたく頂戴いたします」は、相手から何かをもらう場面で使用できる定番のフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉なので、おぼえておくとよいでしょう。