「辛酸を舐める」はどんな様子を表している言葉なのでしょうか。
今回は、「辛酸を舐める」の意味について解説します。
「辛酸を舐める」とは?意味
「辛酸を舐める」とは?意味
「辛酸を舐める」とは、「辛酸を嘗める」の誤記で「辛く苦しい経験をすること」を意味する言葉です。
「辛酸を舐める」の概要
「辛酸を舐める」の概要
「辛酸を嘗める」というのが正しい表記で、この場合の「嘗める」は舌でなめることではなく「経験する」という意味です。
「辛酸を舐める」は誤記ですが、一部では慣用表現として受け入れられつつあります。
「辛酸をなめる」の「辛酸」とは辛いものや酸っぱいもの、つまりおいしく感じられない味わいを表しています。
辛味や酸味というのは我慢しようと思ってもできるものではありません。
そのような味わいたくもない辛さや胃液がこみ上げるような酸っぱさを強いられる状況を意味しており、耐え難いほど辛い経験やこれ以上ないほどの苦しみなどどん底に近い境遇にあることを指す言葉です。
痛みや飢えなど肉体的な苦しさだけではなく無理解や差別といった精神的な苦しみも含みます。
「辛酸を舐める」の言葉の使い方や使われ方
「辛酸を舐める」の言葉の使い方や使われ方
『全財産を騙し取られ辛酸をなめる』
まとめ
まとめ
「辛酸を舐める」は慣用表現として認められることもありますが、現状では誤りなので使うときは「辛酸を嘗める」と正しく表記しましょう。