この記事では、「枚挙に暇がない」の意味を分かりやすく説明していきます。
「枚挙に暇がない」とは?意味
「枚挙に暇がない」とは?意味
数え上げるときりが無い、数え切れないほど多いなどの意味を持つ言葉で、「枚挙」は数えるという意味、「暇」は対象のことに関わって休む時間が取れないという意味になっています。
枚挙単体は余り現在では使用例は多くなく、暇は「暇を出す」という言葉で休みを与える、使用人などを解雇する(暇にさせる)という使い方があります。
枚挙に遑がないという表記もありますが意味は全く同じで、「遑」は仕事と仕事の間の何もしない時や暇なときという意味を持っています。
活躍は枚挙の暇がないなどの使われ方をしますが、災害は枚挙の暇がないという使い方もあり、ポジティブな状況、ネガティブな状況どちらにも使うことが出来ます。
「枚挙に暇がない」の概要
「枚挙に暇がない」の概要
枚挙に暇がないは数え切れないほど多いという意味にはなっていますが、自動車の生産台数や電車の運行本数などにはあまり使わず、「活躍」「失脚」などのやや数値化が難しいものや「優勝回数」などのようなものに使われるケースが多くなっています。
人だけを対象にしているわけではなく競馬馬なども対象にして使われる言葉で、「数え切れない」などと比べて文章的に若干華のある表現となっていることもあり、人物などを紹介する文章で多く見られます。
「枚挙に暇がない」の言葉の使い方や使われ方
「枚挙に暇がない」の言葉の使い方や使われ方
「G1レースの制覇など、競馬界への功績は枚挙に暇がない」「高齢者を狙った電話からの詐欺事件は枚挙に暇がない」「打率向上のために工夫してきたことは枚挙に暇がない」などの使い方があり、どちらかと言うと行動や行為、行為を通して得た結果の数を例えるのによく使われています。
「新幹線の一編成の窓の数は枚挙に暇がない」という言葉は意味としては間違いではないのですが、枚挙に暇がないという言葉がスポーツの文章でよく使われる現状からすると若干違和感のある文章になっています。
また、「枚挙に暇がない」という言葉自体が他の言葉の言い換えの要素が強いことも使い方が限定されるように見える要因でしょう。
「枚挙に暇がない」の類語や言いかえ
「枚挙に暇がない」の類語や言いかえ
枚挙に暇がないの意味から、「数え切れない」「終りが見えない」「非常に多い」「たくさんある」「無数にある」「数限りない」などが類語となっており、量が多く把握しきれないという意味であればいい替えができ、どれも現在の言葉の観点では、「枚挙に暇がない」より直接的な言い回しになっていると言えます。
「彼の活躍は枚挙に暇がない」という例文では「彼の活躍は数え切れない」「彼の活躍は数限りない」あたりが使いやすい言い換えの言葉と言えるでしょう。
まとめ
まとめ
「枚挙に暇がない」は数え切れないほど多いという意味にはなっていて、表現をより華やかに見せると言った用途が現在ではあり、ネガティブな用途でも使えますが、どちらかと言えばポジティブな使われ方に使うことも多くなっています。