「失う」の意味とは何?
「失う」の敬語での使い方や表現方法、別の言葉への言い換え方法などを以下に詳しく説明します。
「失う」の意味
「失う」の意味
「失う」は今まであったものがどこかに行ってしまうことです。
今まであったものとは長い間持っていたものや身に備わったもので「財産」「信用」「権威」などがありますが、これらが自分に備わっていた状況ではなくなることです。
他にも「失う」には普通の状態ではなくなる、逃げられる、大事な人に死なれる、競技で相手側に得点されるといった意味合いがあります。
また類似語に「無くす」がありますが、こちらは自然になくなること、あるいは意図的になくなることを表わします。
「財産」「信用」「権威」などは「失う」「無くす」のどちらも使用しますが、「失う」は文書を書く時に使用する言葉です。
なお、財布・眼鏡といった身の回りの持ち物や定期券・証明書といったその場に必要で大事なものをどこに置いたか思い当たらない場合には「無くす」または「落とす」を用います。
「失う」の敬語での使い方や表現方法
「失う」の敬語での使い方や表現方法
「失う」には尊敬語や謙譲語はありません。
目上の人や自分の行為を表わしているわけではなく、自分にとって大事なものがなくなって二度と元に戻らない状態を表わしているからです。
「失う」の丁寧語としては丁寧を表わす「ます」を付けて「失います」という言い回しを使います。
「失う」の言い替えや使用例
「失う」の言い替えや使用例
・『財布を紛失した』
・『体力を消費した』
・『権威を喪失した』
・『こんなことをするとは常軌を逸している』
・『千載一遇の機会を逃した』
・『彼の活躍で私はやる気を無くした』
「紛失する」は実体のある物をなくするという意です。
「消費する」は物や時間、エネルギーなどを使ってなくするという意、「喪失」は精神的なものをなくするという意、「逸する」は取り逃がしたりある範囲から外れること、「逃す」は捕まえ損ねることを言います。
また「失う」が自分にとって大切な人や物がなくなって二度と戻ってこないケースに用いられるのに対し、「無くす」は物がなくなった状態で元に戻る場合がある時に使用します。
まとめ
まとめ
「失う」には多くの意味合いがありますが、大切なものがなくなり二度と戻らないという意味で共通しています。
同様の言葉に「無くす」がありますが、こちらはなくなったものが復活する場合がある時に用いますので、意味の違いをよく覚えていてください。