この記事では「寝られる」という言葉の意味や敬語での使い方、より状況に適した表現方法をまとめていきます。
「寝られる」の意味
「寝られる」の意味
「寝られる」という言葉を文法的に分解すると、動詞の「寝る」に助動詞「れる/られる」が加わった言葉です。
「れる/られる」には受身・可能・自発・尊敬の4つの意味のいずれかを動詞に付け加えられ、どの意味で用いられているかは文脈をみて判断します。
「寝られる」という表現のみの場合は寝ることができるという可能の解釈と、目上の相手が寝ているという尊敬の解釈の2通りが可能です。
尊敬表現の場合は自分ではない誰がか行う動作になるので、文中に相手が登場します。
「寝られる」の敬語での使い方や表現方法
「寝られる」の敬語での使い方や表現方法
尊敬表現として「寝られる」をとらえることもできますが、ここでは可能の解釈で使用する場合の敬語での表し方を説明します。
その際は語尾を丁寧語の「です/ます」に変え「寝られます」と文法的には表現します。
但しこの表現だと相手が寝ているの尊敬の意味合いとの区別が曖昧になってしまうため、
可能の意味を強調するため、あえて「寝れます」というら抜き言葉を用いることがほとんどです。
また「寝る」という動詞を同意語の「休む」や「眠る」に言い換えることで、「休めます」「眠れます」といった言いやすく、わかりやすい表現にすることができます。
「寝られる」の言い換えや使用例
「寝られる」の言い換えや使用例
・『あの方は今日、このお部屋で寝られました』
・『このソファーの柔らかさなら寝れます』
・『おかげさまで、明日はゆっくり眠れます』
一つ目の使用例は主語が目上の相手を指しているため、「寝られる」を敬語として判断します。
2つ目は文法的には「寝られます」ですが、日常的にはこの形が一般的です。
3つ目は「寝る」を言い換えることで言葉の柔らかさも加わり、丁寧な印象が伝わります。
まとめ
まとめ
このように「寝られる」は、寝ることができることと相手が寝ていること、2つの意味にとれる言葉です。
相手にどのような意図で使用しているか分かりやすく伝わるよう、言い回しや主語に注意して利用していきましょう。