「現れる」の意味とは何?
「現れる」の敬語での使い方や表現方法、別の言葉への言い換え方法などを以下に詳しく説明します。
「現れる」の意味
「現れる」の意味
「現れる」は今まで無かった、あるいは見えなかったものが姿を見せたり、見えるようになることを言います。
「表れる」との違いは、「現れる」が実体のある物理的なものの姿を見せることであるのに対し、「表れる」は実体の無い内面的・抽象的なものが見えることを意味する言葉です。
ただし、真価や才能などが表面に出てきたり、際立って見えてくる場合やよくないことが発覚する場合などにも「現れる」を使用します。
「現れる」の敬語での使い方や表現方法
「現れる」の敬語での使い方や表現方法
「現れる」を敬語にする場合、動詞に「~(ら)れる」をつけて尊敬語にする方法を利用して「現れられる」とできますが、違和感があり一般的に相応しくないため使用しません。
通常は尊敬対象である目上の人が現れる場合に限り、「来る」の尊敬語である「お見えになる」と表現します。
この場合「いらっしゃる」も使用できないことはありませんが、より丁寧な表現の「お見えになる」を使用する方が無難です。
また天皇など非常に高貴な人が現れる場合は「お出ましになる」という最高敬語を使用します。
「現れる」の言い替えや使用例
「現れる」の言い替えや使用例
・『この畑にイノシシが出た』
・『社長がお見えになりました』
・『お客様がお越しになった』
形のある物理的なものが姿を見せる場合は「出る」と言い換えが可能です。
「出る」は隠していた場所や意図などから表に出ることを意味します。
「お見えになる」は「現れる」を「来る」の意味合いで尊敬表現にした言い回しです。
「お越しになる」も「お見えになる」と同じ意味ですが、「お越しになる」には「わざわざ」というニュアンスが含まれます。
まとめ
まとめ
「現れる」と「表れる」はその対象となるものが形のある物理的なものか、形のない内面的・抽象的なものかで使い分けます。
「現れる」は形のある物理的なものが基本対象となりますが、例外もあります。
効果や症状などがあらわれる場合はどちらも使えますので注意しましょう。