「もう少し」の敬語とは?
言葉の使い方や敬語・言い替えを徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「もう少し」の意味
「もう少し」の意味
この語句は「少々」「あと少し」とほぼ同じ「ほんのちょっと」という意で、すでにほぼやり遂げた中、まだやり足りないことがあった場合に追加でやる際に用います。
料理で言うと親指と人差し指でつまむくらいの分量(小さじ8分の1くらい)を目安にしています。
意味は同じで、どれも口頭で使いますが、「もう少し」の方は「少々」より丁寧さは下がる表現で、やや文章的な言い回しです。
また、「もう少し」の方は切羽詰まったさまではありませんが、「あと少し」の方は敢えて言うと切羽詰まっているさまを表わします。
さらに物の量で足りないことを追加する際、初めてなのか、追加なのかによって「ほんの少し」と「もう少し」で違いが出ます。
空のコップに少しだけ水を入れるケースでは「ほんの少し」を、すでにコップに水が入っていて少しだけ水を足すケースでは「もう少し」を用います。
「もう少し」の敬語での使い方や表現方法
「もう少し」の敬語での使い方や表現方法
この語句の使い方は以下の通りです。
例えばよく用いられるフレーズとして「お待ちください」を後ろにつける場合、「もう少しお待ちください」となり、「ほんのちょっと待ってください」という意の使い方になります。
「もう少し」自体は敬語ではありませんが、後ろに続く文章(上記の例でいえば「お待ちください」)と合わせて敬語表現になるため目上の人にも使えます。
また、上記のように相手を待たせる場合、相手や状況などによって一概には言えませんが、一般的に10分以内の短い時間を指すことが多いようです。
「もう少し」の言い替えや使用例
「もう少し」の言い替えや使用例
・『あと少し』
・『少々』
・『ほんの少し』
・『今しばらく』
「あと少し」「少々」「ほんの少し」は「もう少し」とほぼ同じ意味ですので言い替えが可能ですが、少し時間がかかる意の「今しばらく」は「もう少し」に比べて少し長めの時間を表わします。
まとめ
まとめ
「もう少し」は「少々」よりも丁寧さに欠けると上述しましたが、「もう少し」は和語のため漢語の「少々」よりも柔らかい印象になり好まれる傾向もあります。
よって、相手や状況などによって適当な方を使うようにしましょう。