「察して」の敬語とは?
この語句の使い方や敬語・言い替えを徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
語句の意味
語句の意味
「察して」は「察しる」(動詞)の連用形である「察し」に接続助詞「て」が付いた語句です。
「察しる」は「察する」の上一段化のことです。
よって、この2語は同じことを表わし、はっきりと口に出して言わなくても、表情や態度、雰囲気などから隠れた気持ちや意図を推察することを言います。
この語句は「~ほしい」や「~ください」の使い方が多く用いられていますが、元々の語句の「察する」は「心情を察する」「事情を察する」の使い方ができます。
同様の意で使われるフレーズに「お察し」もあります。
「お察し」は名詞系「察し」に丁寧の意を表わす「お」がついたもので、推測することや推し量ることの意です。
こちらは後ろに文を続けて使うケースがほとんどで、「~します」「~の通り」「~ください」など、聞き慣れたフレーズが多くあります。
この語句の敬語での使い方や表現方法
この語句の敬語での使い方や表現方法
「察する」を敬語で使う場合は、「察してください」など理解を求める丁寧語になります。
また、「心中お察しします」と相手の事情に配慮や同情を示すフレーズもあります。
さらにこの丁寧語は「お察し申し上げます」という謙譲語にもなり、より丁寧な言い表わしになります。
この語句の言い替えや使用例
この語句の言い替えや使用例
・『推測して』
・『推し量って』
・『見越して』
・『感じ取って』
「推測する」は推し量って考えるという意では同様です。
ただし、「察する」の方は相手に同情しそっとしておくというニュアンスがあります。
「推し量る」も「推測する」と同じです。
「見越す」は将来起こることを予測するという意を表わします。
「台風を見越して災害に備える」といった使い方です。
「感じ取る」は雰囲気などから察することの意です。
「怪しい気配を察した」との言い回しは「怪しい気配を感じ取った」と言い替えられます。
まとめ
まとめ
この語句は、相手がうちに秘めている事情を推察する、思いやるという意味です。
「~ください」「~ほしい」のフレーズでよく使われます。
同様に名詞系の「お察し」も良く聞くフレーズで使われます。