「順風満帆」と「天歩艱難」の違いとは?分かりやすく解釈

「順風満帆」「天歩艱難」はどちらも物事の進みようを表す時に用いる表現です。

2つの表現はそれぞれ何を意味しているのでしょうか今回は、「順風満帆」「天歩艱難」の違いを解説します。

「順風満帆」とは?

「順風満帆」とは?

「順風満帆」とは、「物事が滞りなく順調に進むこと」を意味する表現です。

「順風満帆」の使い方

「順風満帆」の使い方

「順風満帆」の本来の意味は「追い風を受けて船が順調に進むこと」です。

帆掛け船は帆に風を受けて前に進むため風がない状態では一切前進できません。

風のない凪の状態が続いてしまうとその間何もできずじっとしているしかないため旅程が大幅に遅れてしまいますが、ずっと追い風が続くと速度を維持し続けたまま進めます。

帆にいっぱい追い風を受けている様子を表す言葉が「順風満帆」でありそのように快調に進む様子から転じて「追い風で進む船のように物事が順調に進むさま」という意味で使われている表現です。

「天歩艱難」とは?

「天歩艱難」とは?

「天歩艱難」とは、「巡り合わせが悪く物事が思うように進まないこと」を意味する表現です。

「天歩艱難」の使い方

「天歩艱難」の使い方

努力しても不運が重なれば物事は思い通りに進みません。

時運に恵まれず物事を進めるのに非常に苦労を伴い手こずるさまを表す言葉が「天歩艱難」です。

能力や努力は十分にあるのに運の悪さが原因でなかなかうまくいかない時に用いられます。

「順風満帆」と「天歩艱難」の違い

「順風満帆」と「天歩艱難」の違い

「順風満帆」「天歩艱難」はどちらの物事の進行状況を表す言葉です。

特に苦労することなく順調に進んでいる様子を表すのが「順風満帆」、運の悪さが原因で順調に進まない様子を表すのが「天歩艱難」という正反対の意味になります。

どちらの表現も物事の進行途中を表す言葉であり結果だけで決まるものではありません。

「順風満帆」の例文

「順風満帆」の例文

・『人生は順風満帆だ』
・『ここまで順風満帆でやってきた』

「天歩艱難」の例文

「天歩艱難」の例文

・『計画は天歩艱難だった』
・『トラブル続きで天歩艱難なプロジェクト』

まとめ

まとめ

「順風満帆」「天歩艱難」は正反対の意味です。

言葉の意味を正しく理解し使い分けてください。

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