「おかげで」と「おかげさまで」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「おかげで」「おかげさまで」の違いとは?

ビジネスでの使い方や例文などについて、分かりやすく解説していきたいと思います。

「おかげで」とは?

「おかげで」とは?

はじめに「おかげで」について解説していきます。

「おかげで」「恩恵や影響をうけて」という意味があります。

意訳すれば「影響により」と表現したほうが分かりやすいでしょう。

また、「おかげで」は文頭で使う事よりも文中で使う事が多い言葉です。

「手伝ってくれたおかげで助かった」「Aさんのおかげで完成できた」などです。

なお、文頭で使う場合は「おかげで助かりました」など、影響元の対象を濁す表現で使うことが多いでしょう。

「おかげさまで」とは?

「おかげさまで」とは?

これに対して「おかげさまで」は、似ているようで異なります。

意味としては「おかげで」を丁寧にした表現なのですが、こちらは圧倒的に文頭で使う場合が多いです。

たとえば「おかげさまで、完遂することができました」と使う場合はありますが、「A様のおかげさまで完成できました」というように文中での使い方は一般的ではないのです。

「おかげで」と「おかげさまで」の違い

「おかげで」と「おかげさまで」の違い

それでは「おかげで」「おかげさまで」の違いはどこにあるのでしょうか。

まず1つ目は、尊敬の度合いです。

「おかげさま」のほうが、より丁寧で尊敬の度合いが高い表現と言えます。

次に用法です。

先に述べた通り「あかげで」は文頭でも文中でも使うことができます。

あえて言えば、文中のほうが使う頻度は高いでしょう。

しかし、もう一方の「おかげさまで」は文頭で使うケースが大半です。

このように類義の表現で意味も概ね同じであるのに、一般的な使われ方に差がある表現というのも珍しいと言えるでしょう。

この表現を使う場合は、相手に違和感を与えないように、留意して使用するとよいでしょう。

「おかげで」の例文

「おかげで」の例文

ここでは「おかげで」の例文を挙げていきます。

こちらのケースでは、どの文例でも違和感なく使用できていると言えます。

・『おかげで大変助かりました』
・『Aさんのおかげで完成できました』
・『このヒントのおかげで回答できました』
・『達成できたのはAさんのおかげです』

「おかげさまで」の例文

「おかげさまで」の例文

続いて「おかげさまで」の例文を挙げていきます。

同じように使ってしまうと、違和感が大きいことに気が付くはずです。

1つ目の文例以外は、聞いた相手が違和感を感じてしまう表現と言えるでしょう。

・『おかげさまで大変助かりました』
・『A様のおかげさまで完成できました』
・『このヒントのおかげさまで回答できました』
・『達成できたのはAさんのおかげさまです』

まとめ

まとめ

このようにおかげで」と「おかげさまで」は意味は同じですが、使い方に気を付けないと、相手に違和感を感じさせてしまう表現になることが分かります。

ビジネスシーンで使う場合は、丁寧にすればよいというわけではなく、適切な表現を選択していく必要があるのです。

タイトルとURLをコピーしました