「お察しください」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

この記事では、ビジネスシーンでよく使われる表現の「お察しください」について、その意味や使い方や敬語表現等を徹底解説します。

「お察しください」とは?

「お察しください」における「お察し」は、動詞の「察する」を名詞的に使う「察し」に敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉で、「おしはかるや、思いやること」を意味する丁寧な言葉です。

また、次の「ください」は助動詞で、「そのようにして欲しい」と前の動詞の行為を欲する意味を持つ丁寧語表現です。

従って、「お察しください」は「おしはかり、思いやって欲しい」との意味の敬語表現となります。

この表現同様、「お～ください」の敬語構成はビジネスシーンではよく使われる表現です。

「お察しください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「お察しください」の表現は、自分が困ったり悩んでいる時に、相手にその気持ちを分かってくださいとお願いする表現です。

ビジネスにおいては、仕事が上手くいかずに落ち込むこともありますし、家庭関係で大きな心配事があり、仕事に身が入らないと言ったことも生じます。

そんな時に、相手の方に、自分の辛い状況を理解して欲しいと言う意味で使われるのです。

この「お察しください」は敬語表現なので、上司や取引先の方等の目上の人に使える表現です。

しかし、「ください」に命令的なニュアンスがあるとして、使うのは避けた方が良いと言う考え方もあります。

そうしたことが、気になる場合は「お察しくださいませ」と少し柔らかい表現にする方法もあります。

また、「ください」を使わない「お察しいただければと存じます」や「お察しいただければ幸いです」等の表現に言い換える方法もあります。

「お察しください」を使った例文

・『弊社の厳しい経営状況をお察しください』
・『クレーム対応で品質管理部門が非常に大変な状況にあることをお察しください』
・『父親がの容態が悪く、1週間近く有休を取得していますが、状況をお察しください』

「お察しください」の類語や言い換え

「察する」の類語としては、「推察」や「賢察」が挙げられます。

従って、「お察しください」は、「ご推察ください」や「ご賢察ください」と言い換えることが出来ます。

「推察」や「賢察」に似た言葉に「拝察」がありますが、これは自分が相手の方に対して「お察しする」場合に使うべき言葉で、自分に対して「察して欲しい」との意味で使う場合には、言い換えとして使ってはいけない言葉です。

まとめ

「お察しください」は「おしはかり、思いやって欲しい」との意味の敬語表現となります。

敬語表現ですが、「ください」に命令的なニュアンスがあるので、使うのは避けるべきという考え方もあります。

その点が気になる場合は、本記事で記した「いただく」を使った表現に言い換えると良いでしょう。