この記事では、ビジネスシーンでよく使われる表現の「ご用心ください」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「ご用心ください」とは?
「ご用心ください」とは?
「ご用心ください」における「ご用心」は「気をつけて、警戒を怠らないこと」を意味する言葉の「用心」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
次の「ください」は動詞に付けられ、その行為をして「くれ」と相手に要望や懇願する尊敬語表現とするものです。
すなわち、「ご~ください」で敬語を構成しているのです。
従って、「ご用心ください」とは「気をつけて、警戒を怠らないで欲しい」との意味の敬語表現となります。
ちなみに、「ください」は漢字表記で「下さい」と書かれる場合もありますが、漢字表記は動詞の場合で、助動詞の場合は平仮名表記するとのルールがあるので、この表現を「ご留意下さい」と表記するのは間違いとなるので、注意が必要です。
「ご用心ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご用心ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご用心ください」は先に記した通り、敬語表現です。
しかし、「ください」には命令するニュアンスがあるために、使用に当たっては、その内容も勘案して注意する必要があります。
また、ビジネスメール等で注意を促す際に、似た言葉として「注意」や「留意」の言葉が使われることがあります。
この「用心」と「注意」と「留意」の違いは、気を付ける程度の違いと言えます。
「用心」が最も気を付けるべきで、「警戒する」と言った強い意味で使われます。
次が「注意」で、最も気を付ける程度が低くていい場合に使われるのが「留意」で、「配慮するや、少し注意する」と言った程度になります。
ビジネスメール等で注意を促す際には、この三つを上手に使い分け、受け取った人にニュアンスが伝わるようにしたいものです。
「ご用心ください」を使った例文
「ご用心ください」を使った例文
・『最近、ウイルスが仕込まれたメールが多数検出されているので、不用意に添付メールを開かないように、ご用心ください』
・『製造現場や倉庫の部品在庫が少なくなっており、入庫状況にはご用心ください』
・『台風が接近していますので、十分にご用心ください』
「ご用心ください」の類語や言い換え
「ご用心ください」の類語や言い換え
「用心」の類語としては、「警戒」や「十分注意」等が挙げられます。
従って、「ご用心ください」は「ご警戒ください」や「十分ご注意ください」等と言い換えることが出来ます。
また、先に「ご用心ください」は敬語表現ですが、命令するニュアンスがあるので、使用には注意が必要と記しました。
この心配を払拭するために、「ご用心いただきますように」と言い換えることも出来ます。
まとめ
まとめ
「ご用心ください」とは「気をつけて、警戒を怠らないで欲しい」との意味の敬語表現となります。
しかし、この表現には命令的なニュアンスがあるため、「ご用心いただきますように」と言い換えて使われるのがお勧めです。