「ご留意ください」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

この記事では、ビジネスシーンでよく使われる表現の「ご留意ください」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。

「ご留意ください」とは?

「ご留意ください」とは?

「ご留意ください」における「ご留意」「心に留めて、十分に配慮すること」を意味する言葉である「留意」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。

次の「ください」は動詞に付けられ、その行為をして「くれ」と相手に要望や懇願する尊敬語表現とするものです。

すなわち、「ご~ください」で敬語を構成しているのです。

従って、「ご留意ください」とは「心に留めて十分配慮して欲しい」との意味の敬語表現となります。

ちなみに、「ください」は漢字表記で「下さい」と書かれる場合もありますが、漢字表記は動詞の場合で、助動詞の場合は平仮名表記するとのルールがあるので、この表現を「ご留意下さい」と表記するのは間違いとなるので、注意が必要です。

「ご留意ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「ご留意ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「ご留意ください」は先に記した通り、敬語表現です。

しかし、「ください」には命令するニュアンスがあるために、使用に当たっては、その内容も勘案して注意する必要があります。

また、ビジネスメール等で注意を促す際に、似た言葉として「用心」「注意」の言葉が使われることがあります。

この「用心」「注意」「留意」の違いは、気を付ける程度の違いと言えます。

「用心」が最も気を付けるべき時に使われ、「警戒する」と言った強い意味で使われます。

次が「注意」で、最も気を付けると程度が低い場合に使われるのが「留意」で、「配慮するや、少し注意する」と言った程度になります。

ビジネスメール等で注意を促す際には、この三つを上手に使い分け、受け取った人にニュアンスが伝わるようにしたいものです。

「ご留意ください」を使った例文

「ご留意ください」を使った例文

・『分担して作成中の資料ですが、用語を統一するため、配布した用語集に十分ご留意ください』
・『出張で3日間、オフィスを留守にしますので、ご留意ください』
・『第3項の記入方法を間違われる方が多いので、ご留意ください』

「ご留意ください」の類語や言い換え

「ご留意ください」の類語や言い換え

「留意」の類語としては、「配慮」「考慮」が挙げられます。

従って、「ご留意ください」「ご配慮ください」「ご考慮ください」と言い換えることが出来ます。

また、先に「ご留意ください」は敬語表現ですが、命令するニュアンスがあるので、使用には注意が必要と記しました。

この心配を払拭するために、「ご留意いただきますよう」と言い換えることも出来ますので、こちらの表現を使われるのも良いでしょう。

まとめ

まとめ

「ご留意ください」とは「心に留めて十分配慮して欲しい」との意味の敬語表現となります。

敬語表現ですが、命令的なニュアンスがあるため、「ご留意いただきますように」と言い換えて使われるのがお勧めと言えます。

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