ここでは「存じておりませんでした」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「存じておりませんでした」とは?
「存じておりませんでした」とは?
「存じておりませんでした」は、「知りませんでした」を丁寧にした表現になります。
その知りませんでしたと使っても丁寧な表現には違いありませんが、それを更に謙譲表現にしたもので、ビジネスシーンでは他社や上司、目上の人などに用いることになります。
プライベートなシーンでも年配の人を相手に、それは知らなかったといった時に使える表現で、口語、文章のどちらでも用いることができます。
この形より少し砕いた「存じませんでした」としても同様の使い方ができるので、そちらで見聞きすることも多いです。
「存じておりませんでした」とすると、先のように堅くなってしまい、使える相手を選んでしまいますが、この「存じませんでした」であればそこまで堅くはないので、そこまで謙譲表現を使う必要のない相手に用いても問題ありません。
「存じておりませんでした」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「存じておりませんでした」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「存じておりませんでした」は、何かを知らなかったことをとても丁寧に下からその相手に伝えるために用います。
その内容は使い方によって様々ですが、意味としては知らなかったと言っているだけなので、それを知らないことで大きな問題になったり、知らないことが恥ずかしいといったような性質の表現ではありません。
そのため、これから誰かが来るということを「存じておりませんでした」と使ったり、来週の水曜日は定休日だと「存じておりませんでした」などとも使うことができ、畏まって見える表現の割には普通の会話の中で使われることも珍しくありません。
ただし、使える相手が限られているため、意味となる「知りませんでした」の方が遥かによく用いられており、ビジネスシーンで他社が相手でもないとそう用いる機会がないかも知れません。
「存じておりませんでした」を使った例文
「存じておりませんでした」を使った例文
・『そんなことになっているとは存じておりませんでした』
・『失礼ながら、あの方のことは存じておりませんでした』
「存じておりませんでした」の類語や言い替え
「存じておりませんでした」の類語や言い替え
・『存じ上げません』
こちらも似た表現になりますが、誰かのことを知らなかったと使うのに向いています。
よって、上の例文の下の方はこちらに置き換えた方が合っており、ビジネスシーンでも使うことができる丁寧な謙譲表現です。
まとめ
まとめ
「存じておりませんでした」は、何かを知らなかったという意味をとても丁寧に伝えるために用いられます。
人物が対象になる場合は類語として挙げた「存じ上げません」の方が向いており、どちらもビジネスシーンを始めとして謙譲表現を用いるべき相手に対して使われています。