「貴重な経験を活かし」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

この記事では、ビジネスシーンでよく使われる表現の「貴重な経験を活かし」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「貴重な経験を活かし」とは?

「貴重な経験を活かし」を言葉毎に分解し、少し詳しく説明します。

まず、「貴重」とは、「非常に大切なことや、得がたいものであること」を意味します。

次の「経験」は「実際に見聞きしたり、行ったりすることにより、得られた知識や技能など」を意味する言葉です。

そして最後の「活かし」は「有効に使って」との意味の言葉です。

従って、「貴重な経験を活かし」とは、「得がたい体験により習得した知識や技能を有効に使って」と言った意味になります。

「活かし」の読みは「いかし」で、同じ読みの言葉として、「生かし」の表記がありますが、「活かし」と意味はほぼ同じです。

ただし、「生かし」よりも「活かし」の方が、積極的なイメージを受けると言えます。

「貴重な経験を活かし」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスシーンにおいては、特別なプロジェクトのメンバーや、新たなチャレンジングな仕事を担当させてもらい、それが終わった時に、「この度の貴重な経験を活かし、今後もより一層、業務に邁進する所存です」等と、抱負を述べる際に使われます。

また、違う部署への異動や転勤の際に、「この職場での貴重な経験を活かして、今後も頑張ります」等とも使われます。

ここでは、必ずしも得がたい経験でなくても、職場の方から多くの事柄を学ばせてもらったとの意味を込めて、この表現が使われているのです。

さらに、就職活動において、自己PRとして、「海外留学経験」や「運動クラブのキャプテン経験」などを、「海外留学という貴重な経験を活かし、御社に貢献したいと考えています」や、「運動クラブのキャプテンとして、50名を統率して来た貴重な経験を活かし、御社で活躍したいと思っています」等と使われることもあります。

「貴重な経験を活かし」を使った例文

・『プロジェクトメンバーとしての貴重な経験を活かして、今後もより一層頑張る所存です』
・『貴重な経験を活かし、職場の風土改革に取り組みたいと思っています』
・『一年間のアメリカ留学の経験を活かし、御社に貢献したいと考えています』

「貴重な経験を活かし」の類語や言い換え

「貴重」の類語としては「得がたい」や「価値ある」や「有用な」が挙げられます。

また、「経験」の類語としては「見聞」や「体験」が挙げられます。

従って、これらの類語を組み合わせて 「貴重な経験を活かし」は、「得がたい経験を活用し」や「価値ある体験を活かし」や「有用な見聞を活かし」等と、言い換えることが出来ます。

まとめ

「貴重な経験を活かし」とは、「得がたい体験により習得した知識や技能を有効に使って」と言った意味の表現です。