この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われるフレーズの「ご多忙とは存じますが」について、その意味や使い方や敬語表現等を徹底解説します。
「ご多忙とは存じますが」とは?
「ご多忙とは存じますが」とは?
「ご多忙とは存じますが」において、「ご多忙」は「非常に忙しいこと」を意味する「多忙」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
また、「存じます」は「思う」の謙譲語の「存ずる」に丁寧語の「ます」が付けられた言葉です。
従って、「ご多忙とは存じますが」は、「非常に忙しいとは思いますが」との意味の丁寧な敬語表現となります。
「ご多忙とは存じますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご多忙とは存じますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご多忙とは存じますが」は、目上の人にメール等で何かを依頼したり、お願いする際に、いわゆるクッション言葉として使われるフレーズです。
もちろん、相手の方が本当に忙しいことが分かっており、それに対して恐縮して使う場合もあるでしょう。
しかしクッション言葉なので、それほどでもないと分かっている場合や、状況が分からない場合に使っても問題はありません。
ただし、相手の方が閑職に追いやられて暇な状態であることが分かっているような場合に、このフレーズを使うと、嫌味や皮肉に取られることがあるので、注意が必要です。
また、簡単な書類の提出などを依頼していて、中々返送されてこないからと言って、「ご多忙とは存じますが」のフレーズを使って何度も催促すると、それも嫌味に取られることがあるので、使い過ぎないようにする注意も必要です。
「ご多忙とは存じますが」を使った例文
「ご多忙とは存じますが」を使った例文
・『ご多忙とは存じますが、弊社の創業50周年記念パーティーに是非ご出席賜りますよう、お願い申し上げます』
・『ご多忙とは存じますが、是非弊社にご講演をいただきますよう、重ねてお願い申し上げます』
「ご多忙とは存じますが」の類語や言い換え
「ご多忙とは存じますが」の類語や言い換え
「ご多忙とは」の類語としては、「ご多忙中とは」や「ご多用とは」や「ご多用中とは」が挙げられます。
ここで使われている「中」は「最中」を意味しますが、ほぼ同義と考えて問題ありません。
また柔らかい表現の類語として「お忙しい」もあります。
従って、「ご多忙とは存じますが」は「ご多忙中とは存じますが」や「ご多用とは存じますが」や「ご多用中とは存じますが」や「お忙しいとは存じますが」と言い換えることが出来ます。
また、同じシチュエーションで使える言い換えのクッション言葉としては「お手数ではございますが 」や「恐縮ではございますが 」や「ご面倒をお掛けしますが」や「申し訳ございませんが」等が挙げられます。
まとめ
まとめ
「ご多忙とは存じますが」は、「非常に忙しいとは思いますが」との意味の丁寧な敬語表現です。
ビジネスシーンでは、目上の人に何かを依頼したり、お願いしたりする際に、いわゆるクッション言葉として使われる定型フレーズです。