「いっそうの」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ここでは「いっそうの」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。

「いっそうの」とは?

「いっそうの」とは?

「いっそうの」は、現在の状態よりもっと、それを超えた状態にという意味で使われる表現です。

そのため、「志望校に合格するには今よりいっそうの努力が必要だ」「彼にはいっそうの活躍を期待している」などという用い方になり、前者では受験に合格するための努力を今よりも行う必要があると言っており、後者は今よりも活躍してくれることを期待していると使っています。

いい意味で使われるだけでなく、使い方によっては悪い方にもっとという解釈になり、「これから先、いっそうの被害が予想される」のように使った時がその例になります。

つまり、何かの様子や事態などが今よりもいい方向、または悪い方向に進む、そうするべき、そうなりそうだといった使い方をするための表現になり、この表現自体は誰に対して使っても失礼になることはありません。

「いっそうの」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「いっそうの」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「いっそうの」は、口語、文章のどちらでも使うことができ、文章で使う時には漢字にして、「一層の」としていることが多く見られます。

ですが、文脈によっては何かが層になって積み上げられているような状態の物理的な「層」の1つと勘違いしてしまうかも知れないため、そのような用い方をする時には平仮名のままの方が間違いがありません。

意味を強めるには「よりいっそう(一層)の」とするとよく、そちらの形でもよく見聞きします。

ビジネスシーンでは「いっそうの覚悟をもって進めていくつもりです」「よりいっそうの収益アップに期待したい」などと使われている表現で、それ以外のシーンでもいい意味、悪い意味の両方で問題なく用いることができます。

「いっそうの」を使った例文

「いっそうの」を使った例文

・『彼にはこの賞の受賞に留まらず、いっそうの飛躍に期待したい』
・『いっそうの悪化が心配される状況なだけに、ひと時も油断できない』

「いっそうの」の類語や言い替え

「いっそうの」の類語や言い替え

・『さらなる』
こちらも漢字で「更なる」としてもよく、同様の意味で使うことができる表現です。

「いっそうの努力が~」「さらなる努力が~」と言い替えることができるように、そのまま置き換えられる場合も多く、よく似ている表現になりますが、こちらは「より」と前につけて使うことはできないので注意してください。

まとめ

まとめ

「いっそうの」は、今よりもっと、それを超えてという解釈になると覚えておけばいいでしょう。

いい意味、悪い意味のどちらでも使うことができ、「よりいっそうの」とすると意味を強めることができます。

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