「お休みさせていただきます」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われるフレーズの「お休みさせていただきます」について、その意味や使い方を徹底解説します。

「お休みさせていただきます」とは?

「お休みさせていただきます」とは?

「お休みさせていただきます」とのフレーズは、病気等で急に休みを取る際に「休ませてもらいます」との意味でよく使われているフレーズです。

言いたい意味は理解できますが、実はこの表現は間違った表現なのです。

この点について、次項で詳しく説明します。

「お休みさせていただきます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「お休みさせていただきます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「お休みさせていただきます」のフレーズは、先にも記した通り、間違った表現です。

その理由について、このフレーズを言葉毎に分解して説明します。

まず最初の「お休み」「休み」に敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉ですが、休むのが自分なのに、それに敬意を示す「お」を付けているのが間違いです。

また、「させていただきます」は謙譲語表現ですが、使う場合は相手の方の許可を得て、かつ相手の方にメリットがある場合にのみ使うべきだとされています。

しかし、ここでは先に許可を取っている訳ではなく、このフレーズを使っている現在の電話で許可を取ろうとしています。

これは許可を得ようとしているので、先の条件を満たしていると考えても、その次の相手の方にメリットがあると言う条件は満たしません。

従って、ここで使われている「させていただきます」も、不適切なのです。

この二点から、このフレーズはよく使われますが、間違った日本語の使い方であり、敬語表現と言えるのです。

それでは、正しい表現としては、どうすべきなのでしょうか。

一般的には「休みをいただきます」が最も適切と言えるでしょう。

「いただきます」「もらいます」の謙譲語なので、敬語表現となり、またややこしい「させていたきます」の表現も使っていないからです。

「お休みさせていただきます」を使った例文

「お休みさせていただきます」を使った例文

・『熱があるので、急で申し訳ありませんが、今日はお休みさせていただきます』⇒正しい表現『熱があるので、急で申し訳ありませんが、今日は休みをいただきます』
・『〇〇さんから、体調が悪いのでお休みさせていただきますとの電話がありました』⇒正しい表現『〇〇さんから、体調が悪いので休みをいただきますと電話がありました』

「お休みさせていただきます」の類語や言い替え

「お休みさせていただきます」の類語や言い替え

「お休みさせていただきます」の正しい言い換え表現としては、先に記した「休みをいただきます」の他、『休ませていただきます』や『お休みします』や『お休みいたします』が挙げられます。

後ろの二つの言い換えでは『お』は単に丁寧表現として使われていると考えられるので、特に女性なら、許される範囲だと言えるでしょう。

まとめ

まとめ

「お休みさせていただきます」とのフレーズは、『休ませてもらいます』との意味で、よく使われていますが、この表現は間違いです。

正しくは、『休みをいただきます』や『休ませていただきます』と表現すべきです。

タイトルとURLをコピーしました