ここでは「くださいませ」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「くださいませ」とは?
「くださいませ」とは?
「くださいませ」は、そのように使う相手に何かを求めるための表現で、口語、文章のどちらでも使うことができます。
この「求める」という行為には種類があり、例えば、お店で「これをくださいませ」と使うと、それを求めて購入したいと伝えていることになり、「お足元にお気をつけくださいませ」と使った時には足場が悪いことに注意するように求めています。
このように、使い方として何かを求めている場合に色々な用い方ができ、「ください」と置き換えても意味は通りますが、そちらを丁寧にした形で、更にニュアンスとしてそれよりも強くそうしたい、そうして欲しいと伝えていることになる表現です。
「くださいませ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「くださいませ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「くださいませ」は、「ください」を丁寧にしただけのように見えるものの、語尾の「ませ」は命令系になる表現のため、先のように「ください」より強くそれを求めていることになります。
よって、丁寧にしようと思ってこの表現を無理に使うと失礼になることもあるので、それには注意が必要です。
例として、「そうしてください」と普通に使える相手に「そうしてくださいませ」と用いるような場合がそれにあたります。
使った方としては丁寧にしたつもりでも、実は普通に「そうしてください」と使うより強くそれをしてくれと言っていることになってしまうという具合です。
よって、実質的にこの表現を使う場面は、前述の「お足元に~」のような何かしらの注意を促す時が多く、そういう使い方であればそれだけ注意するようにと相手を気遣ってのことになるため、目上の人が相手であってもまず失礼になることはありません。
「くださいませ」を使った例文
「くださいませ」を使った例文
・『ここにあるこれを3つほどくださいませ』
・『天気があまりよくないようですので、外出される際には注意してくださいませ』
「くださいませ」の類語や言い替え
「くださいませ」の類語や言い替え
・『いただけませんか』
同じように何かを求めている使い方をする表現です。
「そうしてくださいませ」は「そうしていただけませんか」と言い替えることができ、同様の用い方ができますが、こちらの方がストレートにそうしたい、そうして欲しいと伝えているため、使う相手を選ばないといけません。
まとめ
まとめ
「くださいませ」は、何かを求めて使う表現になります。
丁寧に使っているように見えて、実は強くそうして欲しいという意味になるため、それだけ何かが欲しいという時や、注意を促すような場面以外ではあまり用いない方が無難です。