「平素より」の敬語とは?
言葉の使い方やビジネス敬語・言い換えを徹底解釈していきます。
「平素より」の意味
「平素より」の意味
「平素より」は、「平常時から」や「普段から」と同じような意味で使用できる言葉です。
「平素」は「へいそ」と読みます。
これは、「平」という漢字が、「普通の状態」を示します。
つまり、起伏がなく、たいらであることを「平」という漢字で表現しているのです。
また、「素」とは装飾のない状態、ありのままの状態を意味しています。
これを組み合わせて「平素」とすることで、いつも通りの飾らない状態のことを表現しているのです。
これらのことから、「平素より」が、「平常時から」や「普段から」と同じような意味で使用できる言葉であると分かるのです。
「平素より」の敬語での使い方や表現方法
「平素より」の敬語での使い方や表現方法
「平素より」を単独で敬語に言い換える事はできません。
ここには敬語に言い換えるべき言葉が含まれていないのです。
これを敬語にする場合は、「平素よりお世話になっています」のように、組み合わせる言葉で工夫するべきです。
この場合は「お世話になっています」という丁寧語を用いた表現になるのです。
たとえば、取引先に電話したとします。
そして、まずは普段世話になっていることを、伝えることにしたのです。
このような場面で、「平素よりお世話になっています」と言うとよいでしょう。
これによって、普段から世話になっていることを、上手に表現できるのです。
また、「平素より」を別な敬語と組み合わせる方法もあります。
たとえば「平素よりお世話になっております」で謙譲語になります。
また、「平素よりお世話されているそうです」や「平素よりお世話なさっているそうです」のように、尊敬語にする手段もあるのです。
このように、「平素より」に敬語を組み合わせて表現できる事が分かります。
同じような意味でも、敬語の選び方次第で印象の違う表現を作り出せるのです。
実際の状況に合わせて、適した表現を選択するとよいでしょう。
「平素より」の言い換えや使用例
「平素より」の言い換えや使用例
・『貴社には、平素よりお世話になっています』
・『皆様には、平素よりお世話になっております』
・『自分の部下を、平素よりお世話されているようです』
ここでは、「平素より」の使用例を挙げています。
例文のように、前段に言葉を少し加えると、自然な表現になります。
また、「平素より」に組み合わせる言葉を工夫すると、色々な敬語表現を作り出せるのです。
まとめ
まとめ
このように「平素より」は、「平常時から」や「普段から」と同じような意味で使用できる言葉です。
ビジネスでも使える言葉ですので、上手に活用するとよいでしょう。