「伝言を言付かりました」という表現は古くから見られる日本語です。
丁寧な表現で歴史もあるとなれば、ビジネスシーンでも使いこなせると、対応能力が高い社会人になれます。
「伝言を言付かりました」とは?
「伝言を言付かりました」とは?
「言付かる」とは伝言やお願いを引きうけ、第三者に伝える、連絡するという意味です。
古くからある日本語で丁寧な表現ですから、ビジネスシーンでも格式のある敬語として使えます。
自分の立場を低くして申し伝えるという表現ですから、敬語の中でも謙譲語に分類されます。
人から頼まれた伝言を「ことづけ」と言いますが、「言付かる」の元となる名詞です。
このことからもわかるように、「言付かる」はAさんからBさんに知らせる前提で聞いたことを、自分が責任をもってBさんに伝えるときに使います。
Bさんは自分よりも目上や取り引き先などの場合に敬語として使います。
「伝言を言付かりました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「伝言を言付かりました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
伝言を頼んできた人、伝える人との関係性を意識しておくことが大切です。
たとえ伝言を依頼したAさんが自分の上司で自分よりも目上になるとしても、あくまでも一番尊重するのは伝言相手のBさんです。
Aさんへの敬語をBさんの前で使わないようにしなくてはなりません。
例えば「弊社の○○が伝言するようにおっしゃっていました」などです。
また「言い付かる」は少し古い言い方ですので、もっと現代的な敬語を使うことも多いです。
ただし、口語でもメールや手紙でも使えます。
サラッと出てくると、敬語に慣れている熟知しているという印象になります。
「伝言を言付かりました」を使った例文
「伝言を言付かりました」を使った例文
・『弊社の田中より伝言を言付かりました』
・『連絡した企画について、伝言を言付かりました』
・『伝言を言付かりましたので、早速ご連絡いたします』
このように、伝言の橋渡し役のときに広く使えます。
このビジネス敬語を使えると、伝える相手にも誠実・安心感を与えます。
さらに伝言を依頼した人への印象も、しっかりとしていると感じてもらえます。
自分たち、自分の会社全体の信頼へ繋がります。
「伝言を言付かりました」の類語や言い替え
「伝言を言付かりました」の類語や言い替え
もう少し柔らかい言いまわしもあります。
・『伝言を承りました』【でんごんをうけたまわりました】
この言い換えだとなじみが深く、スムーズに使えるでしょう。
「承る」にも依頼を引きうけるという意味がありますから、同じ意味で使えます。
まとめ
まとめ
古くから存在する「伝言を言付かりました」という敬語ですから、日本語らしい表現です。
単純に引き受けた伝言を伝えるだけではなく、「伝言を言付かりました」と言葉を添えることで信頼が増し、絆を深めることにも役立ちます。
ビジネスでは表現1つでプラスアルファが生まれるので、大切に言葉を選びましょう。