「下記連絡先までお問い合わせください」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や敬語の使い方を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「下記連絡先までお問い合わせください」とは?
「下記連絡先までお問い合わせください」とは?
ここでは「下記連絡先までお問い合わせください」の意味を中心に述べます。
「下記」はこの語句の後に書かれた内容を指す言葉です。
指す内容が複数想定されてどれが該当するか解らなかったり、「下記」という語句が記載されている位置より該当先が離れていないよう注意してください。
この語句には「この下に記載された」という意味合いがあるため、できるだけ直下に該当先を記載しましょう。
「連絡先まで」は「記載の連絡先へ」「宛先の情報まで」といったニュアンスです。
「下記連絡先までお問い合わせください」では通常、電話番号やメールアドレスなどが該当します。
「お問い合わせください」は「問い合わせてほしい」という意味合いの言いまわしを「お~ください」形式で表現し、尊敬表現となります。
よって、「下記連絡先までお問い合わせください」は「以下に記載した宛先(連絡先)に問い合わせてほしい場合に用います。
「下記連絡先までお問い合わせください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「下記連絡先までお問い合わせください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「下記連絡先までお問い合わせください」は下記3項に記載の通り正しい敬語表現ですが、少し丁寧さには欠けるようです。
親しい関係の上司などに対して口頭や電話で使用する場合は許容の範囲ですが、お客様や取引先などの対してビジネスメールを使うときなどは、より丁寧な表現が望まれます。
また、「お気軽に」や「ご遠慮なく」といったクッション言葉を用いるとより丁寧で柔らかい文章になりまので、相手側の印象も良くなります。
「(~お問い合わせ)ください」をより丁寧な敬語とするには、「下記連絡先までお問い合わせください」の語尾を例えば「~いただけますか」という風に疑問形にすることで柔らかい表現にします。
また、「~いただきたく存じます」「~いただけますと幸いです」「~いただきますようお願い申し上げます」といった表現にすることで丁寧な響きが出ます。
「下記連絡先までお問い合わせください」の正しい敬語表現
「下記連絡先までお問い合わせください」の正しい敬語表現
「問い合わせる」の頭についている「お」は尊敬の意を表わす接頭辞です。
「お~ください」はこの形式で一つの尊敬表現と見なしますので二重敬語にはなりません。
またここでの「~ください」は「貰う」という意味の動詞ではなく、補助動詞ですので「ください」とひらがな表記にします。
「下記連絡先までお問い合わせください」を使った例文
「下記連絡先までお問い合わせください」を使った例文
「下記連絡先までお問い合わせください」を使った例文をご紹介します。
・『ご不明点などございましたら、下記連絡先までお問い合わせいただきますようお願い申し上げます』
「下記連絡先までお問い合わせください」の類語や言い替え
「下記連絡先までお問い合わせください」の類語や言い替え
「下記連絡先までお問い合わせください」に類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『~お申し付けください』
・『~お尋ねください』
・『~ご質問ください』
・『~ご連絡ください』
「申し付ける」は「上の者が下の者に言いつける」という意があり、「尋ねる」「質問」には「分からないことなどを人に聞く」という意、「連絡」は「情報を知らせる」という意があります。
まとめ
まとめ
「下記連絡先までお問い合わせください」はメールなどでよく使われる言い回しですが、もう少し丁寧な表現にして用いることをお薦めします。
「下記」からメールや文書の「記書き」への引導の機能もよく使われます。