ここでは「思料いたします」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「思料いたします」とは?
「思料いたします」とは?
「思料いたします」は、それについて考えを回しますという意味になる言葉です。
簡単に言えば、よく考えてみますと言っており、それを堅く丁寧にした形だと解釈していいでしょう。
「しりょういたします」と発音し、口語で使うにはあまり向いていないので、よほどの場合でないとそちらで用いるのはおすすめできません。
特にビジネスシーンでは、同音の「資料」と間違えられることがあるため、主に文章で使われています。
同シーンにおいて、このように口語ではあまり使われない言葉や表現というものはその他にも多く、例えば、「貴社」という言葉も口語では用いないのが通例です。
こちらは「記者」や「汽車」と間違える恐れがあるためで、この「思料」も発音には向いていない言葉の1つです。
「思料いたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「思料いたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「思料いたします」は、よく考えてみるという意味になりますが、それなりに時間を掛けてそれを行うという解釈になるので、相手からこのように使われた時には、その結果まで少し待たないといけないと考えてください。
使い方としては、「その部分については思料いたします」などとなり、この時にはそれについてよく考えてみますと言っているのと同じです。
この「思料」という言葉は一人で考え込むことについて使うこともでき、その場合には「思料にふけっていた」のように使われることが多く、一人で考え込んでいたと表現しています。
ただ「考えた」と用いるより、深く色々と考えたと伝えることができるため、そのような使い方もできると覚えておくといいでしょう。
「思料いたします」を使った例文
「思料いたします」を使った例文
・『こちらとしてもここが限界の価格ですが、なるべくご希望に沿えますよう思料いたします』
・『簡単に行うと後で困ることになりそうなので、ここは一度思料いたします』
「思料いたします」の類語や言い替え
「思料いたします」の類語や言い替え
・『熟思いたします』
この「熟思」は「じゅくし」と発音し、意味は「思料」と同じです。
よって、言い替え表現として使うことができ、自分一人で考え込んでいたという「熟思にふけっていた」とも用いることができます。
ですが、難しい言葉、表現になることから、ビジネスシーンではあまり使われていないので、無理にこちらに言い替える必要はありません。
まとめ
まとめ
「思料いたします」は、それなりに時間をかけてよく考えるという意味で使われる表現です。
難解な問題についてそうするといった使い方になり、じっくりと考えさせてもらうとい言っていることになるので、ビジネスでもそのようなシーンにおいて主に文章で使われています。