「系譜」の解説
「系譜」の解説
「系譜」という言葉は、「先祖から子孫に至るまでの一族代々の血統のつながり」や「その子孫に至るまでの血統の流れを書き表した系図・記録」を意味しています。
「系譜」という表現には、「血縁関係にこだわらない師弟関係のつながりや系統」といった意味合いもあります。
「系譜」というのは、「現在の地位の正当性を証明するために過去の系統を記したもの」や「個人・氏族・家族・集団などの継承の関係を書き表した系図(家系図・氏系図・伝法血脈など)」を意味する言葉なのです。
また「系譜」の意味として、「似ている要素・性質を受け継いでいる事物の相互的なつながり」も指摘できます。
「系譜」の使われ方
「系譜」の使われ方
「系譜」の使われ方は、「先祖から子孫に至るまでの一族・血統のつながり(家系図・氏系図)」や「師弟関係のつながり」を意味して使うという使われ方になります。
例えば、「古代・中世の時代には藤原氏とつながる系譜を持っていることが、律令制下で高い官位を得るための必要条件になっていました」といった例文で使われます。
「系譜」という言葉は、「血縁関係にこだわらない師弟関係のつながり(仏教の伝法血脈・宗派図など)」を意味して使われることもあります。
また「系譜」の表現は、「類似している要素・性質を受け継いでもっている事物の相互的なつながり」の意味合いでも使われます。
例えば、「この流派は、鎌倉時代からある武術の系譜を引き継いでいます」といった文章で使えます。
「系譜」の例文1
「系譜」の例文1
「系譜(けいふ)」の例文を紹介して、その意味を解説します。
「我が家の系譜をずっと遡っていくと、江戸時代には高い身分を持つ武士であったようです」
「系譜」を使ったこの例文は、「我が家の家系図の血統のつらなりを先祖の方にずっと遡っていくと、江戸時代には高い身分を持つ武士であったようです」ということを意味しています。
「系譜」の例文2
「系譜」の例文2
「系譜」の例文2を紹介して、その意味を解説します。
「茶道・花道といった伝統的な習い事の世界では、どの師匠について学んだのかという系譜が権威につながっています」
この「系譜」を使った例文は、「茶道・花道といった伝統的な習い事の世界では、どの師匠について学んだのかという師弟関係の流れ・相関関係が権威につながっている」ということを意味しています。
「系譜」の例文3
「系譜」の例文3
「系譜」の例文3を紹介して、その意味を解説します。
「私たちの政治結社はリベラリズムの系譜に位置づけられるものですが、個人の自由だけでなく福祉の充実も重視しています」
この「系譜」を使った例文は、「私たちの政治結社は、リベラリズムと類似した思想・価値観のつながりや流れに位置づけられるものですが、個人の自由だけでなく福祉の充実も重視しています」ということを意味しています。
「系譜」の類語・言い換え表現
「系譜」の類語・言い換え表現
「系譜」の類語・言い換え表現として、「家系(かけい)・系統(けいとう)・系図(けいず)・血統・血脈・氏素性(うじすじょう)・家柄・毛並み」などがあります。
「系譜」という言葉は、「先祖から子孫まで続いている血縁のつながりである家系・血統・系図」や「先祖から子孫(本人)に至るまでどのような血統・身分の流れにあるのかという氏素性・家柄・毛並み」を意味しています。
「系譜」の表現には、「類似した要素・性質を受け継いでいる系統(=類似性の分類や時間軸の流れを持つ相互的なつながり)」といった意味合いもあります。
それらの意味合いから、「系譜」と類似した意味を持っている類語・言い換え表現として、「家系・系統・系図・血統・血脈・氏素性・家柄・毛並み」を挙げられます。