「血で血を洗う」とは意味や概要、対義語や例文を解説

「殺傷(暴力)に対して殺傷(暴力)で応じることのたとえ」「血縁者同士が生々しい争いをすること」

「血で血を洗う」の解説

「血で血を洗う」の解説

「血で血を洗う」という慣用句は、「相手の殺傷行為に対して殺傷行為で応じて報復すること」「暴力(悪事)に対して暴力(悪事)で仇討ちして終わりがないさま」を意味しています。

「血で血を洗う」の表現には、「残虐な手段で報復する・血で血を洗っても汚れるだけで終わりがない」といった意味のニュアンスがあります。

「血で血を洗う」には、「肉親同士で骨肉の争いをするさま」「血縁者同士で流血(殺し合い)の争いをすること」といった意味合いもあります。

「血で血を洗う」の出典は古代中国の「唐書 源休伝」にあり、「叔父の突董を殺されたウイグル王が、源休に私がお前を殺せば血で血を洗うように汚れてしまう」と言ったことに由来しています。

「血で血を洗う」は、「血を以て血を洗う」「血が血を洗う」「血を血で洗う」といった類似した表現で言い換えることも可能です。

「血で血を洗う」の使われ方

「血で血を洗う」の使われ方

「血で血を洗う」という慣用句では、「相手の殺傷(暴力)に対して殺傷(暴力)で報復して果てしがない場合」に使われます。

例えば、「戦国時代には血で血を洗うような争いが何度も繰り返されました」などの例文で使われています。

また「血で血を洗う」という言葉は、「血縁者同士で骨肉の争いをしている場合」に使うという使われ方もあります。

例えば、「兄弟姉妹の間で血で血を洗うような財産争いが勃発しました」といった文章で使用できます。

「血で血を洗う」の例文1

「血で血を洗う」の例文1

「血で血を洗う」の例文を紹介して、その意味を解説します。

「昭和の時代には血で血を洗うような暴力団の抗争によって、市民社会も恐怖と不安に陥りました」

「昭和の時代には血で血を洗うような暴力団の抗争によって、市民社会も恐怖と不安に陥りました」

この例文は、「昭和の時代には殺傷(暴力)に対して殺傷(暴力)で報復して果てしがないような暴力団の抗争によって、市民社会も恐怖と不安に陥った」ということを意味しています。

「血で血を洗う」の例文2

「血で血を洗う」の例文2

「血で血を洗う」の例文を紹介して、その意味を解説します。

「仲の悪い親子でしたが、父親が高齢になると自宅の名義をめぐって血で血を洗うような争いが目立ち始めました」

「仲の悪い親子でしたが、父親が高齢になると自宅の名義をめぐって血で血を洗うような争いが目立ち始めました」

この例文は、「父親が高齢になると自宅の名義をめぐって肉親同士の争いが目立ち始めた」ということを意味しています。

「血で血を洗う」の類語・言い換え表現

「血で血を洗う」の類語・言い換え表現

「血で血を洗う」の類語・言い換え表現として、「骨肉の争い」「骨肉相食む(こつにくあいはむ)」「兄弟牆に鬩ぐ(けいていかきにせめぐ)」などがあります。

「骨肉の争い」「骨肉相食む」という慣用句は、「血のつながりがある者同士が、激しく争うこと」を意味しています。

「兄弟牆に鬩ぐ」という言葉も、「兄弟が家の中で争って喧嘩するさま・仲間同士で内輪で喧嘩をすること」といった意味合いを持っています。

それらの意味合いから、「血で血を洗う」と類似した意味を持っている類語・言い換え表現として、「骨肉の争い」「骨肉相食む」「兄弟牆に鬩ぐ(けいていかきにせめぐ)」を挙げられます。

「血で血を洗う」の対義語

「血で血を洗う」の対義語

「血で血を洗う」の対義語として、「平和主義」「非暴力的な対応」「家族円満」などがあります。

「血で血を洗う」という慣用句は、「平和主義的な対応をせずに、暴力で応酬したり報復したりするさま」「平和主義に反して殺傷行為に対して殺傷行為で報復して果てしがないこと」を意味しています。

また「血で血を洗う」の意味合いとして、「血のつながった一族・肉親(家族)・血縁者の間で争うこと」があります。

それらの意味合いから、「血で血を洗う」と反対の意味を持つ対義語として、「平和主義」「非暴力的な対応」「家族円満」を挙げることができます。

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