「お祈りメール」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

就職関連の話題で若者が使う言葉として「お祈りメール」があります。

この言葉はいったいなにを指しているのでしょうか。

今回は、「お祈りメール」の意味と類似表現について解説します。

「お祈りメール」とは?意味

「お祈りメール」とは?意味

「お祈りメール」とは、「就職活動中に企業から送られてくる不採用を伝えるメール」を意味する言葉です。

「お祈りメール」の概要

「お祈りメール」の概要

かつての就職活動といえば合否を電話で伝えるのが一般的でしたが現在ではメールで合否を伝える企業が増えています。

電話と違い不在で行き違いになるリスクが少なく確かに送った、受け取ったという証拠が残るメールは採用という人生の重大事における合否を伝える手段としてとても便利です。

不採用を伝えるメールはどの企業でもほとんど文面が同じです。

それら不採用を伝えるメールはビジネス用語を駆使して不採用という結果を伝えますが、版で押したかのようにメールの結び文として「今後のご活躍をお祈り申し上げます」「今後のご健闘をお祈り申し上げます」といったような「お祈り申し上げます」という言葉が添えられています。

どの業種、どの企業でも同じような文章で締めくくられていることから不採用を知らせるメールを指す言葉として誕生したスラングが「お祈りメール」です。

「お祈りメール」という表現には不採用通知をテンプレートで済ませる企業に対する皮肉が込められています。

学生は必死になって苦労し就職活動しているのに企業側はテンプレメール一通で人生を左右する非対称性や企業側の誠意の無さを含んだスラングです。

「お祈りメール」という言葉が誕生した経緯ははっきりしませんがネット上で使われたのは2004年が最も古い例として確認されています。

それ以前にも口コミや隠語として用いられていたと思われますが少なくとも不採用通知がメールで送られてくるようになったのは就職活動をする学生に携帯電話やパソコンのメールアドレスが必須になっていこうでありそれほど古い話ではありません。

現在では就職活動の専門用語として広く知られておりネットスラングの枠を飛び出し一般用語として定着しつつある言葉です。

「お祈りメール」の言葉の使い方や使われ方

「お祈りメール」の言葉の使い方や使われ方

・『必死で就職活動しているのに届くのはお祈りメールばかりだ』
・『お祈りメールを開くたびに脱力感に襲われる』
・『来る日も来る日も届くのはお祈りメールばかりで嫌になってしまった』
・『お祈りメール一通で済ませる企業の傲慢な態度に怒りを覚える』

「お祈りメール」の類語や言いかえ

「お祈りメール」の類語や言いかえ

・サクラチル
「不合格」を意味する言葉です。

電話よりも前、電報が合否を伝える手段だった時代に使われていた表現です。

おもに高校や大学の合否に用いられていた表現ですが現在でも不合格を表す隠語として一部で用いられています。

・サイレントお祈り
「連絡がないことで不採用を知らせること」を意味する言葉です。

採用者にのみ通知する、という企業からは「お祈りメール」すら送られてこないため「知らせがなにもなく静かであることが不採用通知の代わりになる」様子から生まれたスラングです。

まとめ

まとめ

「お祈りメール」というのは不採用という重大事をテンプレメール一通で済ませる企業の態度を皮肉った表現です。

就職活動をしている人にとって見たくもないものですが採用通知を見落としたら一大事なので届いたメールは必ず確認しましょう。

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