ここでは「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」とは?
「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」とは?
「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」は、そのお店の経営がうまくいっていることを喜ばしいと考えて用いる表現です。
実際には対象のお店に送付する文章において、冒頭の挨拶文に用いられることになり、本来は身体が元気な様を表現する「ご壮健」を経営的な体力、その順調さという解釈で使っています。
「お喜び」は「お慶び」とすることが多く、どちらを用いても同じですが、堅い文章の場合には「お慶び」の方をよく見掛けます。
この表現のまま冒頭の挨拶文にすることができ、後に続ける本題の前のクッションとして用いることになりますが、前に季節の挨拶表現をつけて使うと多少の季節感を出すことができるので、そういった用い方もよく見掛けます。
「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」は、先のように季節の挨拶表現とセットで使われることも多く、5月であれば、前に「初夏の候」とつけるだけでそのような時期だという季節感を含んだ挨拶文になります。
相手を「貴店」としていることから、BtoCでお客様になる側から使うこともできますが、この手の挨拶文は相手を立てることにもなるため、あまりそういった用い方は見掛けません。
対象になる相手が相手なので、必然的にそのお店の仕入先や納入先といった取引相手が使うことがほとんどの表現となりますが、お店を経営している人に対してビジネスシーン以外で用いられることがない訳でもなく、順調に経営が回っているだろうと思われる相手であれば、いつ用いても問題はありません。
「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」を使った例文
「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」を使った例文
・『盛夏の候、貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます』
・『貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます。この度、店舗を移転されるとお聞きしました』
「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」の類語や言い替え
「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」の類語や言い替え
・『貴店ますますご健勝のこととお喜び申し上げます』
この「ご健勝」も同様に、その相手が健康な様を表す言葉です。
そして、「ご壮健」よりビジネス的な体力や順調さに対して用いるのに向いているため、この形でも同様のシーンでよく使われています。
まとめ
まとめ
「貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます」は、相手が店舗の場合に用いることができる冒頭の挨拶表現です。
文章専用の表現となっており、そのお店の経営がうまくいっていることを喜ばしいと考えて使うものですが、定型表現のため、そこまで意識はせず、お店が相手になる文章において冒頭のクッションとして用いられています。