「ご笑覧ください」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ビジネスのシーンだけで使われる表現があります。

「ご笑覧ください」がその代表的な敬語です。

どんな場面で使えばいいのか、注意点なども踏まえて使いこなせるようにしましょう。

ご笑覧ください」とは?

ご笑覧ください」とは?

まず「ご笑覧」ですが文章などを笑ってみることを意味します。

面白い内容で笑うのではなく、手紙などを渡した相手からすると、自分の書いた文が取りに足りない、恥ずかしい限りですが、といったへりくだった表現です。

そこに「ください」と丁寧に敬語表現にしていますから、相手を立てる表現と謙遜することが組み合わさった表現です。

つまり、相手は自分よりも経験も知識も豊富なので、文章や内容が不足の点があると思いますが、笑ってでも見て下さいという意味として使われます。

笑うとあるので、笑うのがふさわしくない仕事の込み入った連絡のときに使うのは好ましくありません。

仕事関係でも少しカジュアルな連絡や個人向けに使います。

「ご笑覧ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「ご笑覧ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

注意点の1つ目としては「覧」という漢字でイメージが着くように、見ることに対して使います。

そのため文章やメールの中で使いますので、会話の中で口に出して使うことはほぼしません。

注意点2つ目としては文章の末に締め言葉としてもってくることが多いです。

いきなり文章の始めにもってくると、丁寧によく考えて書いたという気持ちがなくなってしまいます。

一生懸命書いたうえで、さらにそれでも相手からすると足りない部分があるかもしれないですが、という付け加えで使います。

注意点3つ目が似た表現と間違わないことです。

読み方が同じで「ご照覧」という言葉もあり、漢字1字だけが異なっています。

しかし意味はまったく違い、「ご照覧」は敬語表現でもありません。

はっきりと見る、もしくは神や仏が見るといった意味なので、間違って使ってしまうと誤解や失礼に繋がります。

漢字間違いにも気を付けましょう。

また笑ってみてやってくださいという意味ですから、ビジネス文書の中でも、真剣度が高い内容のときや謝罪、お悔やみなどのシーンでは使うのは避けるようにします。

「ご笑覧ください」の正しい文章表現

「ご笑覧ください」の正しい文章表現

より丁寧に、さらに低姿勢で読んでもらいたいなら「ご笑覧いただけると幸いです」「ご笑覧くださいませ」とすると良いでしょう。

「ご笑覧ください」を使った例文

「ご笑覧ください」を使った例文

・『よろしければご笑覧ください』
・『展示会を行うことになりました。お時間がございましたらご笑覧ください』

「ご笑覧ください」の類語や言い替え

「ご笑覧ください」の類語や言い替え

・『ご高覧ください』【ごこうらんください】
・『ご高閲ください』【ごこうえつください】
ご高閲の方が見るだけではなく、内容を確認して欲しいと一歩踏み込んだニュアンスを持ちます。

まとめ

まとめ

ビジネス文書やメールで使われる「ご笑覧ください」は、相手を立てて尊敬の意を伝えることができます。

同時に丁寧な表現ですから、敬語として質の高い表現にもなっています。

一言加えるだけで雰囲気がアップする言葉ですから、目上の方や取引先などに使えるようにしましょう。

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