この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「あわせてご検討いただければ幸いです」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「あわせてご検討いただければ幸いです」とは?
「あわせてご検討いただければ幸いです」とは?
「あわせてご検討いただければ幸いです」のフレーズを、言葉毎に分解し、少し詳しく説明します。
最初に、「あわせて」は「一緒にや、同時に」といった意味の言葉です。
次の「ご検討」は「よく調べて考えること」を意味する「検討」に、敬意を表す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
また、「いただければ」は「もらう」の謙譲語表現の助動詞である「いただく」に仮定を表す「れば」が付けられた表現です。
「ご〜いただく」で敬語を形成しています。
そして最後の「幸いです」は「嬉しいです」といった意味の言葉です。
したがって、「あわせてご検討いただければ幸いです」とは、「一緒によく調べて考えてもらえると嬉しいです」といった意味の敬語表現となります。
「一緒に検討してほしい」とのお願いを、遠慮して少し遠回しに表現するフレーズです。
「あわせてご検討いただければ幸いです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「あわせてご検討いただければ幸いです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「あわせてご検討いただければ幸いです」のフレーズは、口頭でも使われますが、ビジネスネール等の文書でもよく使われます。
書き言葉で使う場合でも、「あわせて」と平仮名表記しても良いですが、漢字表記することも少なくありません。
そんな際に、「合せて」とすべきか「併せて」と表記すべきか、迷うことが少なくありません。
「合せて」はファッションのコーディネートでシャツとパンツの色の組み合わせ等、「関連するものをくっつけて」とのニュアンスを持つ言葉です。
それに対して、「併せて」は何か一つの案件と、もう一つの案件を「一緒にや、同時に」とのニュアンスで使われる言葉です。
ビジネスシーンで「検討する」場合、前者の意味で使われることは少なく、一般的には後者の意味で使われてるので、「併せて」の漢字表記を使うのが正しいと言えます。
また、このフレーズは少し改まった敬語表現なので、職場の先輩や上司に使うと仰々し過ぎて、よそよそしく感じられます。
したがって、そんな時には、少し敬意を下げた「あわせて検討ください」や「あわせて検討をお願いいたします」等と言い換えると良いでしょう。
「あわせてご検討いただければ幸いです」を使った例文
「あわせてご検討いただければ幸いです」を使った例文
・『先日、ご検討をお願いいたしましたが、こちらの件もあわせてご検討いただければ幸いです』
・『首題の件とあわせて、以下の件についてもあわせて検討いただければ幸いです』
「あわせてご検討いただければ幸いです」の類語や言い換え
「あわせてご検討いただければ幸いです」の類語や言い換え
「あわせてご検討いただければ幸いです」における「いただければ幸いです」の敬語表現を換えて、「あわせてご検討願えれば幸いです」や「あわせてご検討いただけますと幸いです」や「あわせてご検討のほど、お願い申し上げます」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
まとめ
「あわせてご検討いただければ幸いです」とは、「一緒によく調べて考えてもらえると嬉しいです」といった意味の敬語表現です。
このフレーズで「あわせて」を漢字表記する場合は、「合せて」ではなく、「併せて」を使うのが正しいと言えます。