「メタ発言」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

映画や小説など創作物の解説で用いられる用語として「メタ発言」という言葉があります。

これはいったいどのような身で使われているのでしょうか。

今回は、「メタ発言」の意味と類似表現について解説します。

「メタ発言」とは?意味

「メタ発言」とは?意味

「メタ発言」とは、「映画や小説など作り話の登場人物が自分は創作されたキャラクターであると認識し作者や読者など現実世界に向け他内容を発現すること」を意味する言葉です。

「メタ発言」の概要

「メタ発言」の概要

「メタ発言」「メタ」とは「メタフィクション」のことです。

メタフィクションとは「フィクションをフィクションとしてとらえること」を意味します。

映画や小説などフィクション作品に登場するキャラクターたちにとって作品内で描かれる世界や出来事は全てリアルな体験です。

作者や読者からすると創作し作り上げたフィクションである事件もキャラクターたちからすると目の前で発生している現実の事件である、というのが一般的なフィクション作品の前提です。

作品内のキャラクターは自分たちが存在する世界この世界は誰かの手によって創作されたものであると認識しておらずノンフィクション世界の住人である我々が世界に対して感じている実在性をキャラクターたちは作品世界に対して感じている、というのが多くのフィクションに共通する基本的な作品構造です。

作中の登場人物たちは自分たちが暮らす世界を想像の産物だと認識していない、という創作物の前提条件を覆す考え方が「メタフィクション」です。

フィクション世界の住人が自分たちのことをフィクションであると認識している、つまり漫画のキャラクターが自分たちのことを漫画の登場人物だと認識しているような作品構造のことを「メタフィクション」といいます。

「メタ発言」とは「メタフィクションを前提にした発言」を意味する言葉です。

作中の登場人物が発する「アニメなんだから死ぬわけがない」「漫画なんだから許してほしい」「放送時間が終わりに近づいているからそろそろ犯人が逮捕されるだろう」というような「現実と創作物との境界線を超える発言」「メタ発言」といいます。

「メタ発言」は物語の基本構造や大原則を破る禁じ手に近い表現方法です。

ギャグやパロディとして用いられることが多い手法ですがシリアスな作品に置いて哲学的に「メタ発言」が用いられることもあります。

「メタ発言」の言葉の使い方や使われ方

「メタ発言」の言葉の使い方や使われ方

・『キャラがメタ発言すると現実に引き戻され冷めてしまう』
・『登場人物に安易な気持ちでメタ発言させると雰囲気がぶち壊しになりかねない』
・『メタ発言は作品を安っぽく見せてしまうリスクを伴う』
・『アドリブで入れたメタ発言にNGを出される』

「メタ発言」の類語や言いかえ

「メタ発言」の類語や言いかえ

・第四の壁
「作品と客席とを隔てる一線」を意味する言葉です。

フィクションとリアルを遮るラインを意味する言葉で「舞台と客席」「漫画作品と読者」「テレビ番組と視聴者」など作品とそれを見る人の間にひかれる境界線の壁を指します。

映画の主人公がスクリーンの向こう側で見ている観客に向かって「みなさんもそう思うよね?」と呼びかけるような「メタ発言」のことを「第四の壁を超える」と表現します。

まとめ

まとめ

「メタ発言」は主にギャグマンガやコメディ映画などで用いられる手法です。

手法そのものは昔から存在しますが使い方を間違えると作品世界がぶち壊しになりかねない諸刃の剣でもあります。

作品にとり入れるなら見ている人たちを現実に引き戻し過ぎてそっぽを向かれないよう注意してください。

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