謝罪に関するフレーズは数多く、「非礼を詫びる」もその1つです。
今回はこの表現について解説いたします。
「非礼を詫びる」とは?
「非礼を詫びる」とは?
「非礼」とは、「礼儀の基準から外れていること」です。
簡単に言うと「マナー違反」と言えます。
一方、「詫びる」は「わびる」と読み、「迷惑をかけた相手に許してもらおうとする」ことです。
こちらもわかりやすく言うと「謝罪」ということになります。
以上のことから、「非礼を詫びる」とは、「自分のマナー違反で迷惑をかけた相手に謝罪する」という意味になります。
「非礼を詫びる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「非礼を詫びる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「マナー違反を謝罪する」ということですので、社会的な礼儀を欠いた場合に使用します。
例えば、世話になった恩人の葬儀を欠席したり、担当していた取引先に、異動で担当を外れることを報告し忘れたりした場合に使います。
一方で、「非礼」ですから、直接的に礼儀に関係ないような事例には、このフレーズは使うべきではありません。
具体的には、単純なミスや偶然の事故などで相手に迷惑をかけた場合です。
「非礼を詫びる」を使った例文や文章
「非礼を詫びる」を使った例文や文章
それでは、このフレーズを用いた具体的な使用例を見てみましょう。
・『学生時代世話になった先輩に、長年音信不通だった非礼を詫びる』
・『知人の結婚式を欠席した非礼を詫びる』
・『恩師の見舞いに行けなかった非礼を詫びる』
「非礼を詫びる」の類語や言い替え
「非礼を詫びる」の類語や言い替え
「非礼」については「無礼」、「失礼」、「無作法」「ぶさほう」、「不躾」「ぶしつけ」などで言い替えましょう。
もちろん、既出の「マナー違反」でも、多くの場合には問題ありません。
また「詫びる」については、「謝罪する」や「謝る」または「陳謝する」などでの代用が考えられます。
以上のことから、「無礼を陳謝する」や「無作法を謝る」などが「非礼を詫びる」の言い替え候補です。
まとめ
まとめ
「非礼を詫びる」とは、「礼儀を欠いた振る舞いや言動などで、相手に迷惑をかけたことについて謝罪する」という内容のフレーズです。
「非礼」について詫びるため、マナーに関係すること以外での謝罪には使用しません。