「商い中」とは？意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

お店の店頭に「商い中」と書かれた札が掲示されていることがあります。

この言葉は具体的になにを意味しているのでしょうか。

今回は、「商い中」の意味とよく似た意味で使われる言葉について解説します。

「商い中」とは?意味

「商い中」とは、「お店が開店していて利用可能であること」を意味する言葉です。

「商い中」の概要

町中で営業しているお店では営業時間が決められています。

営業時間中であればお店に入ってものを買ったり食事をしたりなど利用可能ですが営業時間外や定休日は店の人がいないため利用できません。

待ちゆく人はお店の営業時間がいつなのかを常に知っているわけではないので店が利用できるかどうか確かめる必要があります。

店側が客に対して「今開店していて利用可能である」ことを知らせるための文言が「商い中」です。

「商い中」の「商い」とは「ビジネス」や「商取引」を意味する言葉です。

「商い中」という場合はビジネスをしている最中、つまりお店が開いていることを指しておりそのお店が利用可能な状態であることを表します。

一般的には店が開店時間を迎え営業を開始した時点で「商い中」という表示を表に掲げ客を店内に迎え入れます。

「商い中」の「商い」というのはやや古い日本語であり見る人にやや柔らかい印象を与える表現です。

ビジネスという言葉から感じられる金儲けや利益追求といった無味乾燥で冷たい印象だけではなく、人と人が縁によって結ばれ必要なモノやサービスの遣り取りをするといった印象を受ける温もりを持つ言葉であることからビジネスライクな印象を与えたくない飲食店などで「商い中」という表現がよく用いられます。

「商い中」という言葉は道行く人に店が空いている事実を知らせるため看板や掛札で店頭に掲げられるのが普通です。

情報伝達としてのための文言ですが「商い」という言葉が日常会話であまり使われないことから若い人やあまり語彙が豊富ではない人には意味が通じないこともあります。

店に興味を持ってくれたのに「商い中」の意味が理解できず立ち去られてしまっては損失が生じてしまうことからもっとわかりやすい直接的な表現を用いる店が増えており「商い中」を使う店は減少気味です。

「商い中」の言葉の使い方や使われ方

・『開店時間になったので表に商い中の札を掲示する』
・『商い中、と書かれていたので店内に入る』
・『いつもなら商い中の看板が出ているはずなのだが、定休日なのか今日はまだ看板が出ていない』
・『商い中の札を出し忘れてしまったせいでお客を逃してしまった』

「商い中」の類語や言いかえ

・営業中
「店が営業していて利用可能であること」を意味する言葉です。

「商い中」と意味は同じですがこちらのほうが広く使われている一般的な表現です。

・OPEN
「店や施設が開いていて利用可能状態にあること」を意味する言葉です。

「商い中」の英語表現ですがこちらも広く使われています。

・準備中
「店や施設が開いていない状態にあること」を意味する言葉です。

「商い中」とは正反対の意味で主に掛札の裏面に書かれています。

閉店時間の間はこちらを掲げ開店時間になると札を裏返して「商い中」を掲げます。

まとめ

「商い中」は街中でも一般的に見かける言葉です。

難しい意味ではありませんが意味を知らないと店の利用に支障をきたすことがあるので言葉の意味を知っておきましょう。