難しいと感じた表現こそ、知識を上げるチャンス。
「ご知見をお持ち」の正しい意味と使い方を調べて、言葉の面白さを味わってみましょう。
「ご知見をお持ち」とは?
「ご知見をお持ち」とは?
「ご知見」の「知見」は見て観察をおこない、得た知識をあらわします。
この場合は「ご知見をお持ち」と相手の「知見」を称える言い方になっています。
「お持ち」は「知見を持っていること」つまり、深い教養があることを例えています。
プロフェッショナルな方に対する、敬意をあらわす文といえるでしょう。
「ご知見をお持ち」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご知見をお持ち」の使い方や使われ方、使うときの注意点
深い見識を持っている先生に、専門的な質問をしたいことがあります。
「ご知見をお持ち」はそのような時に使いやすい言い方です。
「知見」には「体験や実験を通じて得た学び」という意味があるので、その分野を長年研究されてきた先生や目上の方に使いやすいです。
一方で「ご知見をお持ち」は自分より下の人、あるいはその分野に詳しくない初心者の方には、適さない表現です。
簡単な内容を聞きたい時に「ご知見をお持ち」を使うと、的外れな言い方に聞こえるので、状況に応じた言葉を選んでいきましょう。
「ご知見をお持ち」を使った例文や文章
「ご知見をお持ち」を使った例文や文章
・『ご知見をお持ちでしたら、ご教示いただけますと幸いです』
・『この件についてご知見をお持ちなら、ご教授いただけませんか』
「ご知見をお持ち」の類語や言い替え
「ご知見をお持ち」の類語や言い替え
似ている言い方に「ご知見を賜りたく」や「ご知見をお借りしたく」があります。
「賜る」は「もらう」という解釈ができます。
そのため「ご知見を賜りたく、お願い申し上げます」で、専門家の方に判断をあおぐ言い方になります。
「ご知見をお借りしたく、よろしくお願いいたします」と置きかえできます。
このほか言い替えの表現に「恐れ入りますが、ご教授いただけますと幸いです」があります。
まとめ
まとめ
「ご知見をお持ち」を解説しました。
気になる表現の真意を知って、語彙力のトレーニングをしていきましょう。