ネット上で見かける独特な表現として「野生のプロ」があります。
この言葉はいったいどのような意味で使われているのでしょうか。
今回は、「野生のプロ」の意味と類似表現について解説します。
「野生のプロ」とは?意味
「野生のプロ」とは?意味
「野生のプロ」とは、「アマチュアでありながらプロ顔負けの技術を持つ人」を意味する言葉です。
「野生のプロ」の概要
「野生のプロ」の概要
「野生のプロ」という言葉は動画共有サイトに投稿された動画の内容がアマチュアレベルを超えていたことから自然発生的に誕生したネットスラングです。
動画共有サイト「ニコニコ動画」にはアマチュアクリエーターから多くの動画が投稿されています。
動画のクオリティはさまざまでいかにも素人が作った手作り感あふれる動画からプロクリエーターが作ったとしか思えないハイクオリティな作品までがそろいます。
ニコニコ動画において卓越した技術を持つ人を「職人」と呼びますが職人の中でも特に技術が高くプロ並の技術を指す人たちを指す言葉が「野生のプロ」です。
「野生のプロ」とは「在野にあってプロ級の技術を持つ人」を指します。
ネット独特の文化として公に知られていない人やアマチュアとして活躍している人のことを「野生」と表現します。
もともとは大人気ゲーム「ポケットモンスター」で敵ポケモンとエンカウントしたときに表示される「やせいの○○があらわれた」というセリフに由来しますが「野生のプロ」とは「やせいのぷろがあらわれた」の略語です。
「野生のプロ」という表現はジャンルや種類を問わず卓越した技術や知識を持つ人に対して用いられます。
尊敬の意味が含まれた尊称のひとつですが直接的に相手に向かって用いられることはほぼなく動画に対するコメントやタグとして用いられます。
「野生のプロ」として活動していた人からメジャーデビューするケースも少なくありません。
大人気アーティストとして活躍する「米津玄師」はもともとニコニコ動画で活躍する匿名クリエーターで「野生のプロ」と呼ばれていましたが、現在では才能を存分に発揮して「野生のプロ」から「プロ」へと転身しています。
「野生のプロ」の言葉の使い方や使われ方
「野生のプロ」の言葉の使い方や使われ方
・『このクオリティは野生のプロの仕業だ』
・『野生のプロの手にかかればできないことなどない』
・『たった一枚のイラストが野生のプロによりアニメーション化される』
・『まだまだ世間に知られていない野生のプロは多い』
「野生のプロ」の類語や言いかえ
「野生のプロ」の類語や言いかえ
・玄人はだし
「アマチュアでありながら専門家が認めるほど優れた知識や技術を持つこと」を意味する言葉です。
「玄人もはだしで逃げ出す」ことから生まれた言葉で、専門家と同等かそれ以上に知識を持ちながらもそれを仕事にしていない人を指します。
・神
「とても優れていること」を意味するネットスラングです。
ただの素人とは思えないほど素晴らしい技術を持つ人や立派な行いをした人に対して用います。
まとめ
まとめ
「野生のプロ」はネットスラングですが言い得て妙な表現です。
定番フレーズとしてSNSなどでも使われている言葉なので意味を知っておきましょう。