一般の人が普段あまり使わないような、物騒な表現も当然存在しています。
「威圧する」もそれに該当するフレーズであり、これより解説いたします。
「威圧する」とは?
「威圧する」とは?
「威圧」は「いあつ」と読み、意味は「威力や権力で抑え付ける(抑え付ける)こと」です。
この場合の威力とは、相手をひるませるような「見た目」や「雰囲気」または「脅迫(行為)」などであって、物理的に実際に「抑え付ける」というのではなく、それらを用いて相手を精神的に抑え付けるという意味合いがあります。
例えば「武器で威圧する」という表現は、実際に武器を相手に直接使用して抑え付けるわけではなく、相手に「武器を使うぞ」という脅迫によって相手の行動を抑え付けるわけです。
言うまでもなく「威圧する」は「威圧」の動詞形態になります。
「威圧する」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「威圧する」の使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、「威圧する」がどのように使われるか具体例を交えて考えてみましょう。
例えば、見た目がいかつい男性が道路の前で立ちはだかった場合、「強面の男が通れないように威圧する」と言った形で表現します。
また、デモしている集団を軍隊が取り囲んで制止しようとした場合には、「軍隊がデモ隊の行動を威圧する」のように使用します。
基本的に、「威圧する」という言葉は、「直接的且つ物理的に相手の動きを抑えるわけではない」ことと「精神的に相手を追い込んで動きを止める」ということの2つのポイントを押さえて使用すべきです。
「威圧する」を使った例文や文章
「威圧する」を使った例文や文章
それでは、上記以外に考えられる例文を挙げてみます。
・『政府は逮捕をちらつかせて反政府勢力を威圧する』
・『プロレスラーのような体型の男が、逃げようとした客を威圧する』
「威圧する」の類語や言い換え表現
「威圧する」の類語や言い換え表現
「威圧」の類語としては、行動を精神的に押さえつけてやめさせる「抑圧」「よくあつ」、政治権力が思想や行動を権力で制限する「弾圧」「だんあつ」または「強圧」「きょうあつ」などが挙げられます。
但し、「弾圧」や「強圧」には物理的に力で抑え付ける場合も多くありますので、「威圧」とその点において違いがあります。
他の類似表現としては、「凄む」「すごむ」や「脅す」または「威嚇する」「いかくする」も考えられ、「抑圧する」や「弾圧する」と言った表現よりは、本来の「威圧する」に近い表現と言えるでしょう。
まとめ
まとめ
「威圧する」とは、雰囲気や権力または脅しのような抽象的圧力によって、相手を精神的にひるませ抑え付けることです。
直接的且つ物理的に抑え付けるのではなく、相手を精神的に追い込んで自ら行動を抑え付けさせるという意味合いがあります。