「役割を担う」とは？使い方や言い換えや用例など徹底解釈

社会人になれば色々な責任が伴います。

「役割を担う」という表現もそれに関係するものであり、これより解説していきます。

「役割を担う」とは?

「役割」とは、元々は「演劇で役を割り振ること」や「演劇で割り振られた役」の意味でしたが、今はそれが転じて使われるようになった「割り当てられた仕事」という意味で使われることが圧倒的に多くなりました。

もちろん今回のフレーズでも、通常はこの意味で使用されているものと考えて良いでしょう。

一方「担う」は「になう」と読み、「担任」や「分担」という言葉に使われているように、「(責任を)引き受ける」や「負担する」という意味です。

以上のことから、「役割を担う」とは「割り当てられた仕事の責任を引き受ける」という意味合いになります。

「役割を担う」の使い方や使われ方、使うときの注意点

このフレーズは、基本的に人が自分に任せられた仕事を引き受ける場合に使われます。

「引き受ける」だけで、「やり遂げる」という意味はないという捉え方もありますが、「やり遂げない」のに「担う」という表現が成立することは現実的ではなく、通常は「仕事を全うする」という意味合いも言外に含まれているものと考えましょう。

一方、人以外のもの、具体的には組織や部門などが、任せられた仕事を引き受けている場合にも、このフレーズが使われることがあります。

例えば、企業の営業部がその企業の中心となって活動している場合、「営業部が企業のエンジンの役割を担う」と言った形で使用されます。

「役割を担う」を使った例文や文章

それでは既出の事例以外の例文を挙げてみましょう。

・『ペットが子育てを終えた夫婦にとっての子供の役割を担う』
・『警察官が治安維持の役割を担う』

最初の例文は、「動物」についても、この表現が使用できる事例です。

「役割を担う」の言い換え表現

このフレーズは「割り当てられた仕事を引き受ける(引き受けて全うする)」という意味ですので、「役割を演じる」や「役割を果たす」もほぼ同じ意味で使用できます。

また、「役割」の類語である「役目」「やくめ」や「任務」、「引き受ける」の類語の「負う」を使い、「役目を負う」や「任務を負う」での代用も可能です。

まとめ

「役割を担う」とは、「与えられた仕事や役職を引き受ける」という意味があります。

「担う」は「引き受ける」という意味だけで、「やり遂げる」という意味は直接的にはありませんが、このフレーズにおいては「やり遂げる」という意味合いも含まれていると現実的には解釈すべきです。