世間話をしている時に、「思わなんだ」との表現を耳にすることがあります。
特に西日本では一般的ですが、関東人には馴染みが薄いため、間違えられる可能性もある表現です。
思わなんだの意味や、使い方を確かめてみましょう。
「思わなんだ」とは?
「思わなんだ」とは?
思わなかったこと、心に思い浮かべられなかった状況を表すもので、「なんだ」は無かったを意味します。
特に西日本で広く使われている方言です。
「思わなんだ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「思わなんだ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
成功すると思っていたのに失敗したり、予想もしないことが起こる場合があります。
そのような物事について「思わなんだ」を使うのが適切です。
これによって、思わなかったことを気軽に伝える効果があります。
用いる場合は誰が思わなかった、どうなると思わなかったか、はっきりさせることが良いでしょう。
これは中部や近畿より西方の西日本や北海道では、年配世代を中心としてよく使われます。
しかし関東では一般的ではない表現なので、意味が通じなかったり、「思うんだ」などの意味と誤解される場合もあることに気をつけてください。
またこれは日常の話し言葉で使われるものであり、目上の人や正式な文書などに用いるには相応しくないことにも留意が必要です。
「思わなんだ」を使った例文や文章
「思わなんだ」を使った例文や文章
・『天気予報は晴れだったから、雨が降るなんて思わなんだ』
・『こんな事故が起こってしまうなんて、ここにいる誰も思わなんだ』
「思わなんだ」の類語や言い替え
「思わなんだ」の類語や言い替え
「思わなかった」は、上の表現を標準的な形にしたものです。
「思いませんでした」は、思わなかったを丁寧にした言い方となります。
「存じませんでした」は、思うことの謙譲語「存じる」を用いて、うやうやし伝える形です。
「考えなかった」は、あれこれ思いを巡らせていないことを表します。
「想像しなかった」は、実際にないことを頭に思い浮かべていないことです。
「思いもよらなかった」は考えつくことがなかったことを表します。
「考えも及ばなかった」は、あれこれ思い巡らせるに至らないことです。
まとめ
まとめ
思わなかったとの意味で使われるのが「思わなんだ」なのでした。
これは西日本各地などで良く使われますが、関東では一般的ではないことや、意味を誤解されること、正式な場では使いづらいことなどに気をつけてください。
敬語にするなら「存じませんでした」などの言い方をかんがえてみましょう。