「足場を固める」の解説
「足場を固める」の解説
「足場を固める」という言葉は、「自分が立っている足元の土を踏みしめて固くすること」を意味しています。
その意味から転じて、「足場を固める」の表現には、「物事・活動を行うにあたって、その拠りどころになるものを堅固(磐石)にすること」という意味合いがあります。
また「足場を固める」という言葉は、「ちょっとやそっとのアクシデントでは揺らがない土台・基盤をつくること」や「情勢の変化があっても現状が揺らがないように油断せずに十分な準備をすること」という意味を持っています。
「足場を固める」の使われ方
「足場を固める」の使われ方
「足場を固める」の使われ方は、「物事・仕事を行うに際して、その拠りどころになる基礎を堅固にすること」や「ちょっとやそっとのアクシデントで情勢が悪い方向に変わらないように十分な準備をすること」を意味して使うという使われ方になります。
例えば、「職人としての足場を固めているので、不況になっても一定以上の収入を維持することができます」や「足場を固めずにフラフラ生きていると、いつか人生に行き詰まりやすくなります」のような例文で使うことができます。
「足場を固める」の例文1
「足場を固める」の例文1
「足場を固める」の例文を紹介して、その意味を解説します。
「安定した収入を得られる足場を固めていないと、彼女との結婚を決断することは難しいと感じています」
「足場を固める」を使ったこの例文は、「安定した収入を得られる、ちょっとやそっとの変化では揺らがない土台(基盤)を固めていないと、彼女との結婚を決断することは難しいと感じています」ということを意味しています。
「足場を固める」の例文2
「足場を固める」の例文2
「足場を固める」の例文2を紹介して、その意味を解説します。
「若い頃にコンサルタントとしての足場を固めていたので、今でも大勢のクライアントからの依頼が途絶えることがありません」
「足場を固める」を使ったこの例文は、「若い頃にコンサルタントとして働く場合に必要となる拠りどころを固めていたので(コンサルタントとして働くための入念な準備をしてきていたので)、今でも大勢のクライアントからの依頼が途絶えることがない」ということを意味しています。
「足場を固める」の類語・言い換え表現
「足場を固める」の類語・言い換え表現
「足場を固める」の類語・言い換え表現として、「足元を固める・土台を築く・基礎を造る・地固めをする・拠点を築く・地歩を築く」などがあります。
「足場を固める」という表現は、「ちょっとやそっとの変化では崩れない土台を築いたり基礎をつくったりすること」を意味しています。
「足元を固める・地固め」の表現にも、「活動するに際して、基礎・基盤を堅固にする」という「足場を固める」と同じような意味があります。
「足場を固める」は、「ある物事をするにあたって、拠りどころとなる地点・基盤をつくること」を意味する「拠点を築く・地歩を築く」と類似の意味も持っています。
それらの意味合いから、「足場を固める」と類似した意味を持っている類語・言い換え表現として、「足元を固める・土台を築く・基礎を造る・地固めをする・拠点を築く・地歩を築く」を挙げられます。
「足場を固める」の対義語
「足場を固める」の対義語
「足場を固める」の対義語として、「地に足が着いていない・フラフラする・足元を疎かにする(あしもとをおろそかにする)・土台(基盤)ができていない・拠りどころがない」などがあります。
「足場を固める」と反対の意味を持つ「地に足が着いていない」という慣用句は、「しっかりと安定した土台(基盤)をつくらずに、フラフラとしていること」や「足元を疎かにしていて、堅固な拠りどころがないさま」を意味しています。
これらの意味合いから、「足場を固める」と反対の意味を持つ対義語として「地に足が着いていない・フラフラする・足元を疎かにする・土台(基盤)ができていない・拠りどころがない」を指摘することができます。