「地団駄を踏む」とは?使い方や言い換えや用例など徹底解釈

「人間は感情の生き物である」と言う言葉があるように、日々様々な感情を抱きながら多くの人が暮らしています。

当然、感情に関する表現も多く、今回の「地団駄を踏む」というフレーズもまたその1つと言えるでしょう。

これより、このフレーズについて詳しく解説していきます。

「地団駄を踏む」とは?

「地団駄を踏む」とは?

「地団駄」「じだんだ」と読みます。

意味は、「地面を何度も強く踏みつけてしまうほど怒ったり悔しがったりする」、つまり「酷く悔しがる」「酷く怒る」ということです。

この言葉の語源の一説には、製鉄の工程で鉄を溶かすための炉を高温にする目的で使用する、足踏み式の送風装置の「地踏鞴」「じだたら」が絡んでいるというものがあります。

足で何度も地踏鞴を踏む動作が、悔しさのあまりに地面を何度も踏み付ける動作と似ていることから、「地踏鞴を踏む」「とても悔しがる」という意味になり、「地踏鞴」も時代を経る内に「地団駄」となって、「地団駄を踏む」という表現になったというものです。

「地団駄を踏む」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「地団駄を踏む」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「地団駄を踏む」自体に「とても怒る」「大変悔しがる」という意味がありますので、「彼はギリギリでの落選に地団駄を踏む」と言った形で、「彼はギリギリで落選したので酷く悔しがった」という意味を表現できます。

一方で、「彼はギリギリの落選に、地団駄を踏むほど悔しがった」のように、悔しがり方や怒り方の程度の強さを表現する「副詞」的な目的での使用もされることがあります。

本来は、「地団駄を踏む」自体に「悔しさ」「怒り」の意味合いがあるものの、それよりも「地団駄を踏む」ような動作の表現を利用して、悔しさや怒りの程度を強調する部分に焦点を絞った形と言えます。

現実的に見て、このような使用方法も、現代においては間違いとは言いきれません。

ただし、「悔しがる」「怒る」という表現が、結果的に二重になってしまうということは留意しておきましょう。

「地団駄を踏む」を使った例文や文章

「地団駄を踏む」を使った例文や文章

それでは、このフレーズを使用した例文を挙げてみましょう。

・『僅差の敗戦に、彼は思わず地団駄を踏む』
・『思いもしない部下の裏切りに、社長は人目も気にせず地団駄を踏む』
・『あまりの仕打ちに、地団駄を踏むほど正気を失っていた』

「地団駄を踏む」の言い換え表現

「地団駄を踏む」の言い換え表現

「地団駄を踏む」「酷く悔しがる」という意味で捉えれば、言い換え表現としては、同じく「悔しがる」という意味の「唇を噛む」「歯ぎしりする」などが挙げられます。

一方、「酷く怒る」という意味なら、「激しく腹を立てる」という意味の「憤る」「いきどおる」「憤慨する」「憤慨する」が当てはまるでしょう。

まとめ

まとめ

「地団駄を踏む」とは、「感情のあまり地面を何度も強く踏み付ける動作をしてしまうように思えるほど、酷く怒ったり悔しがったりする」という意味です。

「地団駄」は、製鉄に用いた送風機の「地踏鞴」「じだたら」という言葉が元になったと言われています。

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