ここでは「往時の姿」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「往時の姿」とは?
「往時の姿」とは?
「往時の姿」は、当時の様子といった意味になる表現です。
「姿」としていますが、建築物や風景などを対象に用いられ、例えば、15年ぶりに卒業した学校を訪問した際に、自分が覚えているそれとは全く変わっていたので、「往時の姿とはまるで変わっていたので驚いた」のように使うという具合です。
このように使う側が考える「当時」の様子や風景が対象になるため、この表現だけではいつと比較しているのか分からないので、誰かに伝える時には「自分が在学していた往時の姿とは〜」などと用いるといいでしょう。
「往時の姿」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「往時の姿」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この「往時の姿」は、「その当時の姿」と言い替えることができます。
先の学校の例だと、「在学していたその当時の姿とは〜」となり、そちらでも意味は一緒です。
よって、無理にこの比較的難しい表現を使うこともありませんが、使われた時のために意味を覚えておいて悪いことはありません。
また、「往時」はこれ以外に、「往時はもっと安かったと思ったが、今は明らかに高くなっている」といったような使い方をしてもよく、やはりある過去の時点と比較して、今はそれが値上がりしたと言っている用い方になります。
「往時の姿」を使った例文
「往時の姿」を使った例文
・『この街も度重なる開発により、往時の姿が全くうかがえないほど変わってしまった』
・『往時の姿とは異なるものの、これはこれで悪いとは思わない』
「往時の姿」の類語や言い替え
「往時の姿」の類語や言い替え
・『往昔の姿』
こちらの「往昔」としてもよく似た意味になり、この場合には「往時」とするよりもっと昔のことと使われます。
上で15年前の例を挙げましたが、それくらいの過去のことであれば「往時」の方が合っており、この表現を使うのは更に前になる30年、40年も昔といった使い分けをされています。
ですが、厳密な基準のようなものはないので、30年であれば、どちらでも問題なく使うことができる範囲です。
まとめ
まとめ
「往時の姿」は、その当時の姿という意味で用いられています。
建築物や風景などを対象にして使われる表現で、今はその時とは異なっている、そうなってしまったといった用い方がよく見られます。