節約に関わっている表現としては、「食い扶持を減らす」があります。
しかしこれは怖さを感じさせる別の意味も存在している表現なのでした。
食い扶持を減らすの怖い意味や、使い方などをご紹介します。
「食い扶持を減らす」とは?
「食い扶持を減らす」とは?
食費を始めとした生活費を普段よりも減らすことで、節約する意味で使われます。
「食い扶持」は、主君から支給された給与(お米)のことです。
かつては食料の節約のために子供を家から奉公に出したり、身売りしたり、山に親を捨てる意味でも使われました。
「食い扶持を減らす」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「食い扶持を減らす」の使い方や使われ方、使うときの注意点
毎月の生活費が高いので、食費を削って節約をしようと考えた経験があるでしょうか。
その行動について「食い扶持を減らす」と言い表すことができます。
食品を買う金額を減らしたり、買い物の回数や食品量を減らしたり、食べる量を減らすなどの方法が一般的です。
言葉として使う時には、何の理由で食い扶持を減らすのかを併せると、話が分かりやすくなります。
ただこの表現は古風であり、若い世代ではあまり使われていません。
また身売りや姥捨て山などに関わる、ネガティブな意味を持つ表現であることに注意してください。
公の場に相応しいとは言えないので、言い替えることが必要です。
「食い扶持を減らす」を使った例文や文章
「食い扶持を減らす」を使った例文や文章
・『給与が下がったので、もう食い扶持を減らすしかありません』
・『むかしは食い扶持を減らすために、姥捨て山が存在していました』
「食い扶持を減らす」の類語や言い替え
「食い扶持を減らす」の類語や言い替え
「食費を減らす」は、食事にかける費用を少なくすることです。
「食費を節約する」は、食事にかける費用の無駄を省いて切り詰めることです。
「食費を切り詰める」は、食事にかける費用を節約する意味になります。
「一食抜く」は、一日の内の食事の回数を一回なくすという節約法の一種です。
「粗食にする」は、粗末な食べ物しか取らないという節約法を表します。
「質素倹約」は、つつましく節約して暮らすことを表す四字熟語です。
「口減らし」は、家計の負担を軽くする目的で、養う家族の人数を減らす意味をもつ古語の表現となります。
まとめ
まとめ
食費を減らすことで節約をすることを表すのが、「食い扶持を減らす」という表現なのでした。
これによって節約の意志を表したりもできますが、古風な表現であり、ネガティブな意味も含んでいることに気をつけてください。
公式的な場では「食費を減らす」などの言い替えるのがおすすめです。