生まれ故郷のことを懐かしむことに関する表現に「懐郷の念を禁じ得ない」があります。
これは意味が難解であると、感じる人も続出の表現です。
懐郷の念を禁じえないとは一体何なのか、どう使っていくなどを見ていきましょう。
「懐郷の念を禁じ得ない」とは?
「懐郷の念を禁じ得ない」とは?
故郷を懐かしいと感じる気持ちが湧き上がってくるのを、抑えることができない状態を意味しています。
「懐郷の念を禁じ得ない」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「懐郷の念を禁じ得ない」の使い方や使われ方、使うときの注意点
急に故郷のことが大きな話題になったりすると、当時を懐かしむ気持ちを抑えられないものです。
そんな気持ちについて「懐郷の念を禁じ得ない」と言い表すことができます。
これは会話で使うことはあまりなく、文章の中で表現される傾向が強い表現です。
言葉にする場合、「故郷が災害に見舞われたので」など、どうしてその懐郷の念を禁じ得ないのかの理由を併せることができます。
「禁じえない」は感情を抑えられない時に使う表現であることは、念頭に置く必要があるでしょう。
しかし日常的に使われず難解な印象なため、これを言っても意味が通じない場合もあるかも知れません。
場面によっては言い替えることも考えてみると良いでしょう。
「懐郷の念を禁じ得ない」を使った例文や文章
「懐郷の念を禁じ得ない」を使った例文や文章
・『故郷が災害に見舞われて、懐郷の念を禁じ得ない状況です』
・『幼少時の写真が出てきたので、懐郷の念を禁じ得ない』
「懐郷の念を禁じ得ない」の類語や言い替え
「懐郷の念を禁じ得ない」の類語や言い替え
「故郷を懐かしむ気持ちが抑えられない」は、この表現を柔らかくした形です。
「懐郷の念を抑えられない」は、故郷を懐かしむ思いを止められないことを表しています。
「懐郷の念を抑制できない」は、故郷を懐かしむ気持ちのコントロールが不能なことです。
「懐郷の念を止めることができない」としても、上と似た意味になります。
「望郷を禁じ得ない」は、故郷を懐かしんで思う気持ちを、抑えられないことです。
「郷愁を禁じ得ない」は、他の場所にいて故郷を懐かしむ思いを、抑えられないことを表します。
まとめ
まとめ
故郷のことを懐かしむ気持ちが止められない意味を持っているのが、「懐郷の念を禁じ得ない」です。
話し言葉よりも文章に使われがちな表現ですが、ひょっとすると意味が通じないこともあるので気をつけてください。
「郷愁を禁じえない」など、別の表現を使ってみることもおすすめします。