ここでは「徒花」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「徒花」とは?
「徒花」とは?
「徒花」は、「あだばな」と読みます。
咲いた後に実を結ばない花のことをそのように呼んでおり、キンモクセイや彼岸花などがそれにあたります。
よって、「キンモクセイは徒花なので、実がつくことはない」などと使われていますが、そこから転じて日常のシーンでも、見た目は派手だが中身がない、最初はよかったが後が尻すぼみだといった意味で用いられることがあります。
そちらとしての使い方は、「この製品は発売前は注目されていたのに、結局徒花だった」などとなり、最終的に実を結ばなかったという意味で用いられています。
「徒花」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「徒花」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この「徒花」は、日常的な使い方として、後世には残らなかった(遺せなかった)といった解釈でも使われています。
その意味では、「この○○は当時は画期的な製品だと言われたが、時代の徒花だったようで、今となっては知っている人さえ少ないだろう」のように用いられます。
この手の使い方にうまく用いることができる表現ですが、あまりその解釈が知られているとは言えないため、使われた相手が意味が分からず、時には意味を調べることになってしまう場合があることから、無理に用いるのはやめた方がいいことも多いのが実情です。
「徒花」を使った例文
「徒花」を使った例文
・『アジサイは種類によって徒花のものもあると聞いています』
・『あれだけ宣伝費をかけた製品だったのに、徒花で終わったしまったのがとても残念です』
「徒花」の類語や言い替え
「徒花」の類語や言い替え
・『一発屋』
「徒花」とよく似た使い方をされており、勢いのあったのがほんのひと時だけだったという意味で、主にそのような芸能人や歌手などを対象に用いられている言葉です。
「徒花」と同じく、あまりいい意味にはならないため、そのように誰かを表現するのは失礼になってしまうので、用いる際には注意してください。
まとめ
まとめ
「徒花」は、咲いた後に実をつけない花の総称として使われている言葉で、そこから転じた解釈として、見た目だけで中身がない、最初の勢いだけだといった意味でも用いられています。
ただし、それほど使われる言葉ではないので、無理に用いることはない場合も多いと覚えておきましょう。