感情に関する表現は多々ありますが、「気持ちを掻き立てる」もその1つです。
今回はこのフレーズについてじっくり解説いたします。
「気持ちを掻き立てる」とは?
「気持ちを掻き立てる」とは?
「掻き立てる」は「かきたてる」と読みます。
通常は動作の表現として機能し、「掻き回して、下にあるものを引っ張り出す、あるいは引きずり出す」や「強く掻き回す」という意味があります。
但し、感情系の言葉と共に使われる場合には、「隠れている思いを表に出させる」という意味合いとして機能します。
今回の「気持ちを掻き立てる」というフレーズの場合には、「心に刺激を与えて何らかの感情を引き出す」という意味になります。
その感情が「やる気」の場合には、「気持ちに刺激を与えて行動を起こすことを促す」という意味になり、シンプルに言えば「やる気にさせる」という意味になるのです。
「気持ちを掻き立てる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「気持ちを掻き立てる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
心に刺激を与え、その結果として何らかの感情が表に出たり、やる気になるという意味ですから、例えば映画を見て感動するような場合に以下の表現として使用します。
「その映画は、普段感情に乏しい彼の気持ちを掻き立てることを簡単に成し遂げた」などがこの事例です。
また、「やる気にさせる」という意味では、「コーチの叱咤激励が彼の気持ちを掻き立てることに成功し、彼は猛練習を始めた」といった使用例があり得るでしょう。
「気持ちを掻き立てる」を使った例文や文章
「気持ちを掻き立てる」を使った例文や文章
それでは、上記以外に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。
・『ライバルとの再会が、無気力だった彼の気持ちを掻き立てる』
・『最愛の女性との出会いが、沈みがちだった彼の気持ちを掻き立てることになった』
「気持ちを掻き立てる」の類語や言い換え
「気持ちを掻き立てる」の類語や言い換え
「気持ち」は「心の状態」という意味ですので、「心」や「心の働き」という意味の「思い」で代用可能です。
ただ、「やる気」関係を意味する場合には、積極的な気持ちという意味の「意気」「いき」による言い換えも考えられます。
「掻き立てる」については、既出の「刺激する」や「引き出す」の他に、呼び起こすという意味の「喚起する」や、「やる気」の表現の場合に限定して、行動のための決心を促すという意味の「奮い立たせる」などが代用表現となり得るでしょう。
以上のことから、「やる気を喚起する」や「心を奮い立たせる」などが言い換えの事例となります。
まとめ
まとめ
「気持ちを掻き立てる」とは、何らかの感情を表に出させたり、やる気を出させたりすることを表現するフレーズです。
どんな感情が引き出されたかは、前後の文脈で判断しましょう。