ここでは「風のしらべ」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「風のしらべ」とは?
「風のしらべ」とは?
「風のしらべ」は、風が織りなす音やその具合(それによる感覚)のことになり、それを風流に表現した使い方で、俳句や和歌においてよく用いられています。
それ以外でも、「風のしらべに春を感じる今日この頃です」といったように使われることがあり、春ならではの風のやさしさがそれを感じさせてくれるといった解釈になる用い方になります。
このような、四季それぞれの様子を情緒を織り交ぜて伝えたいと考えた使い方が多く見られますが、「風のしらべからこの場所からは海が近いことが分かった」のような用い方をしても構いません。
「風のしらべ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「風のしらべ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この「風のしらべ」は、その風から感じられるもので何かに気付いた、もうそんな季節だといったように使われる表現です。
先の海が近いという例は、明らかに潮風だと感じたからこそ用いている例になり、「この生暖かさは梅雨ならではの風のしらべだと言える」などとも使われています。
俳句や和歌においては「風の調」と用いることも多く、その形で「かぜのしらべ」と読みます。
一般には「風の調べ」とこれに送り仮名をつけて使う場合が多く見られますが、口語で用いるには向かないので文章で風流感を出したい時に用いられる表現となっています。
「風のしらべ」を使った例文
「風のしらべ」を使った例文
・『このような自然いっぱいの中ならではの風のしらべがとても心地よく感じる』
・『もう季節は春だというのに、まるで木枯らしのような風のしらべだ』
「風のしらべ」の類語や言い替え
「風のしらべ」の類語や言い替え
・『音のしらべ』
こちらの「音」とした場合、風によるそれも含め、何かの音によって感じ取れる(取れた)ことに対して用いる表現になります。
「音のしらべで、雨が降り出したことを知らせてくれた」といったような使い方になり、この場合には雨音が聞こえ始めたので、降り出したことが分かったと用いています。
まとめ
まとめ
「風のしらべ」は、その風から分かることに対して用いられます。
冬の季節に「この風のしらべは冬ならではのものだ」と使ったり、海が近いと潮風から分かるという例を挙げたような使い方になり、風流感を出すために遭えてこのように用いる表現です。