人は助け、助けられながら生きていますが、そのような関係を表すフレーズも少なくありません。
今回の「借りがある」というフレーズもその1つであり、これより解説いたします。
「借りがある」とは?
「借りがある」とは?
「借り」とは、そのままの意味であれば「借りること」や「借りた物」ですが、一方で他人から与えられた「恩恵」や「助け」を意味することがあります。
そして、「借りがある」というフレーズは、ストレートに「相手からお金や物を借りている」という意味で使用されることもありますが、基本的に「恩恵や助けを受けたことがある」という意味で用いられています。
一方、極めて稀なケースですが、「酷い扱い」を受けたという、逆の意味で使用されることもあります。
また、「恩恵を受けた」という意味では、「その分を相手にいつかお礼として返す必要がある」あるいは「返したい」という意味も言外に含まれます。
同様に、「酷い扱いを受けた」という意味の際には、「相手にいつか仕返しする必要がある」という意味も暗に含まれるので注意しましょう。
「借りがある」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「借りがある」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「誰かから受けた恩があって、それを相手に返す意思」がある場合に用いられます。
具体例としては、「親友には苦境を救ってもらった借りがある」となります。
一方、「酷い扱い」や「屈辱」という意味で使用されている具体例としては、「あいつには、昔裏切られた借りがある」などが考えられます。
「借りがある」を使った例文や文章
「借りがある」を使った例文や文章
それでは上記以外の使用例を以下に挙げてみましょう。
・『恩師には進学の際に多大な借りがある』
・『今の会社には、経済的に苦しい時期に救ってもらった借りがある』
・『あいつには借金を踏み倒された借りがある』
「借りがある」の言い換え表現
「借りがある」の言い換え表現
「借りがある」は「恩恵を受けた」や「助けてもらった」という意味の表現ですので、「恩がある」で言い換え可能です。
「酷い扱いを受けた」という意味では、「怨み」「うらみ」を用いて「怨みがある」で代用します。
まとめ
まとめ
「借りがある」とは、「相手から恩恵を受けた(ことがある)」という意味の表現で、「その恩恵を相手に返したい」という意図が含まれている傾向が見られます。
また、稀に「酷い仕打ちを受けた」という意味で使用されることもあり、その場合には「相手に仕返ししたい」と意図が含まれている傾向があります。