「同族嫌悪」の解説
「同族嫌悪」の解説
「同族嫌悪」という言葉は、「自分と同じような種類・系統・キャラに分類されるものをお互いに嫌うこと」を意味しています。
「同族嫌悪」というのは、シンプルにいえば「性格・特徴・立場・趣味・価値観などが、自分に似ている人(相手)を嫌うこと」なのです。
また「同族嫌悪」には、「家族・親戚などの血縁者を嫌うこと」といった意味合いもあります。
自分と類似した特徴・性格を持つ人を嫌う「同族嫌悪」の心理が起こる原因として、「相手が自分に似ているからこそ、自分の嫌いな欠点・短所・問題点を改めて突きつけられること」があります。
「同族嫌悪」が発生する心理的要因として、「キャラクターがかぶってしまい、自分の長所・魅力が相対的に目立たなくなってしまうこと」も想定されます。
「同族嫌悪」の使われ方
「同族嫌悪」の使われ方
「同族嫌悪」の使われ方は、「自分と同じような種類・系統・キャラ(性格類型)に分類されるものをお互いに嫌う場合」に使うという使われ方になります。
例えば、「共通点の多い相手にはなぜか同族嫌悪を感じてしまう」や「同族嫌悪と分かっているのですが、同じクラスの彼女とは気が合いません」などの文章で使うことができます。
また「同族嫌悪」という表現は、「家族・親戚などの血縁者(近親者)に嫌悪感を抱く場合」にも使用されることがあります。
「同族嫌悪」の例文1
「同族嫌悪」の例文1
「同族嫌悪」の例文を紹介して、その意味を解説します。
・「はじめは友人として親しく付き合っていたのですが、少し前から同族嫌悪を感じて彼とは疎遠になっていました」
この「同族嫌悪」を使った例文は、「はじめは友人として親しく付き合っていたのですが、少し前からお互い自分に似た特徴を持つ相手に対する嫌悪感・不快感を感じて、彼とは疎遠になっていました」ということを意味しています。
「同族嫌悪」の例文2
「同族嫌悪」の例文2
「同族嫌悪」の例文2を紹介して、その意味を解説します。
・「思春期の頃から、父親に対する同族嫌悪が非常に強くなり、ほとんどまともに会話をしたことがありませんでした」
この「同族嫌悪」を使った例文は、「思春期の頃から、血のつながった父親(血縁者であり自分と類似した特徴も多い父親)に対する嫌悪感が非常に強くなり、ほとんどまともに会話をしたことがありませんでした」ということを意味しています。
「同族嫌悪」の類語・言い換え表現
「同族嫌悪」の類語・言い換え表現
「同族嫌悪」の類語・言い換え表現として、「同属嫌悪(どうぞくけんお)・近親嫌悪(きんしんけんお)」などがあります。
「同属嫌悪」は「同族嫌悪の同音の言葉」ですが、「同じような種類・部類に分類されるものを嫌うこと」や「お互いに自分と似た特徴を持つ人を嫌悪すること」という意味もほとんど一緒です。
「近親嫌悪」という表現は、「家族・親戚などの近親者に対して嫌悪感を感じること」や「自分に近しい相手・似た相手を嫌うこと」といった意味合いを持っています。
それらの意味合いから、「同族嫌悪」と類似した意味を持つ類語・言い換え表現として、「同属嫌悪・近親嫌悪」を挙げることができます。
「同族嫌悪」の心理・理由
「同族嫌悪」の心理・理由
自分と似た特徴を持つ人や家族・親戚などの血縁者を嫌う「同族嫌悪」の心理はなぜ起こるのでしょうか?
その理由として、同レベルの自分と似た相手に対しては「ライバル心・競争心・嫉妬心」を抱きやすいことが考えられます。
「自己嫌悪が強い人」も、「自分の嫌いな性格・価値観・生き方・人間関係の一面を見せられているような気分」にさせられることで、「同族嫌悪」を抱きやすくなります。
「同族嫌悪」の心理やその理由には、「自分と同じ種類・系統に分類される相手を通して、自分で自分の嫌な部分を再認識させられること」や「自分とほぼ同じレベルの相手に対してライバル心・嫉妬心を刺激されること」が想定されるのです。