人と人とのコミュニケーションの重要性は言うまでもありませんが、時に相手がどういう考えなのかわかりづらいこともあります。
今回の「意図を汲み取る」という表現もそのような場合に関係するフレーズであり、これより解説してみたいと思います。
「意図を汲み取る」とは?
「意図を汲み取る」とは?
「意図」は「いと」と読み、「何かをしようとしていること」や「何らかの目的」という意味です。
ただ、「表からすぐわからない」あるいは「すぐにはわかりづらい」という意味合いが含まれている傾向があります。
一方「汲み取る」の「くみとる」は、「液体を汲んで取り出す」という本来の意味と、そこから派生して「相手の心情や考えていることを理解する」という意味があります。
後者の意味で使用されている場合には、こちらも「表からはすぐにはわからないことを理解する」という意味合いが隠されています。
よって、「意図を汲み取る」とは、「相手の行動や言動において、わかりづらいその目的や考えを察して理解する」という意味のフレーズになります。
「意図を汲み取る」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「意図を汲み取る」の使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズが使用される場合は、相手の言動や行動に含まれる考えや目的が理解しづらい場合に、それをわかろうと努めた上で理解する場合に用いられます。
例えば、「部長の行動は想像すらしないものだったが、課長はその意図を汲み取ることが出来た」と言った表現が考えられます。
他にも、「彼は無口なので、その振る舞いについては周りの仲間が意図を汲み取る」のような表現もあり得るでしょう。
「意図を汲み取る」を使った例文や文章
「意図を汲み取る」を使った例文や文章
上記以外で考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。
・『隠された意図を汲み取ることに成功した』
・『意図を汲み取ることは難しい』
「意図を汲み取る」の類語や言い換え
「意図を汲み取る」の類語や言い換え
「意図」の類語としては、既出の「目的」や「考え」の他、「狙い」や、そうなるように持って行く策を意味する「企み」「たくらみ」などが挙げられます。
「汲み取る」については、心中を推し量るという意味の「察する」や「推測する」などで代用可能です。
よって、「意図を汲み取る」の言い換え表現としては、「企みを察する」や「目的を推測する」が挙げられます。
まとめ
まとめ
「意図を汲み取る」とは、「相手の行動や言動において、その心中にある考えや目的を理解する」という意味のフレーズです。
簡単にはわからないことを、わかろうと努めて理解するという意味合いがあります。