「顔合わせ」を敬語で表現する場合、どのような言い方が適切なのでしょうか。
今回は、「顔合わせ」の敬語表現について解説します。
「顔合わせ」の敬語での表現
「顔合わせ」の敬語での表現
「顔合わせ」という言い方もそれなりに丁寧な表現です。
ビジネスで使っても問題ありませんが、目上の相手に使う場合はさらに丁寧な言い方に置き換えるとより敬意を表せます。
こちらから相手に会いにいく場合は「ご挨拶」という表現を使います。
人を引き合わせる場合は「ご紹介」が広く使われている敬意表現です。
「お目にかかる」という言い方も一般的に使われています。
「顔合わせ」は「お互いに会って顔見知りになる」という目的がはっきりした行為を表します。
知らないもの同士が仕事を始める前に会ってお互いの顔や人柄を確認する行為を指しますが、親交や親睦を目的とせず単に顔を合わせるだけの場合は「相まみえる」という表現が適切です。
相手の立場が非常に高く会うことすら難しい場合は「お目通りを願う」「御尊顔を拝する」という言い方もありますが、これは家来が殿様に合うような極めて身分差が大きい時に用いられる表現です。
敬語としては間違いではないものの、込められている敬意が強すぎるため基本的には使いません。
「顔合わせ」を敬語で言い換えた場合の使用例
「顔合わせ」を敬語で言い換えた場合の使用例
・『プロジェクトに入る前にご挨拶の機会を設ける』
・『参加予定のメンバーをご紹介いただいた』
・『取引の先の社長にお目にかかる機会を得た』
「顔合わせ」を敬語で言い換えた場合の使い方
「顔合わせ」を敬語で言い換えた場合の使い方
「顔合わせ」は顔を合わせるもの同士が対等に近い立場で用いられる表現です。
事務的なニュアンスが強く、ビジネス用語としては多少の身分差があっても同じ働く仲間として顔を合わせるなら問題なく使えます。
敬語に置き換えるのは明らかな身分差がある場合で、お得意先の社長など一部に限られます。
それほど自分と差がない相手に敬意表現を使うとかえって無礼になりかねないので注意してください。
まとめ
まとめ
「顔合わせ」はビジネス以外でも広く使われている表現です。
敬語での表現がふさわしい関係性は一部に限られるので敬意を過剰に示しすぎないようにしてください。