「世相を斬る」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

ニュースや情報番組でよく耳にする「世相を斬る」とはどういう意味でしょうか。

今回は、「世相を斬る」の意味と類似表現について解説します。

「世相を斬る」とは?意味

「世相を斬る」とは?意味

「世相を斬る」とは、「世の中のニュースや事件に対して鋭く切り込んだ意見を述べること」という意味の言葉です。

「世相を斬る」の概要

「世相を斬る」の概要

「世相を斬る」「世相」とは「世の中で起きていること」を意味します。

具体的には事件や事故などのニュースの他に巷で話題になっている流行やトレンド、注目を集めている人や物など「世間が関心を持っているテーマや話題」全般を意味します。

「世相を斬る」「斬る」とは「忌憚なく発言発現すること」を意味します。

「誰かに気兼ねしたり気を使ったりすることなく大胆に感想や思ったことを話す」ような相手に気を使わず容赦の無い様子を刃物をふるうときの鋭さに例えて「斬る」と表した比喩表現の一種です。

「世相を斬る」とは「世間で起きていることに鋭く意見を言うこと」を意味しますが「一般的には気を使わない容赦の無い発言」「強い表現」など普通の人ではできない「物おじせずに物事に意見を付ける様子」を指します。

当り障りのない感想や平凡な意見を言うだけでは「世相を斬る」ではありません。

対象は世間で起きている全て物事ですが多いのや政治や社会などに対する意見です。

「世相」とははっきりとした形のあるものではなく意見としてまとまっているわけでもありません。

全体として何となく見えるぼんやりとした雰囲気や空気のようなものが「世相」です。

「世相を斬る」には多くの人がなんとなく感じていながらも具体的にはつかめていないものに対して鋭く切り込むことでそのような事実や問題があることを認識させるという効果があります。

「世相を斬る」には「上の立場あるいは第三者的な視点に立ち世間に対し好き勝手に物事を言う」というニュアンスが含まれています。

ある種のわがままや横暴といった意味合いも若干ながら含まれている言葉なので「世相を斬る」という表現が使われるのは社会的立場が上の人や知名度がある人など相当程度世間に認められている人に限られます。

具体的な資格などはありませんが実績や実力がない人が「世相を斬る」という表現を使うと力不足の印象を与えてしまいます。

「世相を斬る」の言葉の使い方や使われ方

「世相を斬る」の言葉の使い方や使われ方

・『政治学者が鋭く世相を斬る』
・『年末が近づくと世相を斬る系の企画が増えてくる』
・『世相を斬るのは自由だが反論が来る覚悟は必要だ』
・『お前ごときが世相を斬るなんで10年早い』

「世相を斬る」の類語や言いかえ

「世相を斬る」の類語や言いかえ

・世間に物申す
「世間に対して一言意見を言う」という意味の言葉です。

「世相を斬る」が客観的な評論に近いのに対し、こちらはもっと具体的な意見を述べている積極的な発言を意味します。

・風刺する
「権力や権威に対して笑いを交えるなどして遠回しに批評する」という意味の言葉です。

世間の関心事に対して意見を言うところが「世相を斬る」とよく似ています。

「世相を斬る」に比べると反骨心や反発心が強く含まれています。

まとめ

まとめ

新聞やニュース番組などではよく使われる「世相を斬る」という表現ですが、言葉の意味はそれほど難しいものではないので正しい意味をしっかり覚えておきましょう。

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